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「──大丈夫です。私、八月三十一日に、寿命で消滅しますから」 人付き合いが苦手な高校生・四宮夏月が引き取ったのは、”白波”と名乗る祖父の遺産、余命一ヶ月のバーチャル・ヒューマノイドだった。 遺品整理のために田舎の離島へと帰省した彼は、夏休みの間だけ、白波のマスターとして一つ屋根の下で暮らすことに。 しかし家事もままならないポンコツヒューマノイドは、「マスターの頼みをなんでも叶えます!」と、自らの有用性を証明しようとする。夏月が頼んだのは、『十数年前にこの島で遊んだ初恋の相手』を探すことだった。 「──これが最後の夏休みなので、せめて、この夏休みを楽しく過ごせたら嬉しいです」 世界規模の海面上昇により沈みゆく運命にある小さな離島で、穏やかに消滅を迎えるヒューマノイドは、”最期の夏休み”をマスターと過ごす。 これは夏の哀愁とノスタルジー、そして”夏休みの過ごし方”を描いた、どこか懐かしくて物悲しい、狂おしくも儚い夏物語。
読了目安時間:41分
「小説を書くのはしょせん趣味。小説家になんてなれっこない」と親に言われた私が、意地でも商業出版をしようと頑張った結果。
クソガキが親への反抗だけで商業出版する話
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エッセイ/評論/コラム
短編
3話
13,463字
2023年1月30日更新
文芸部員の雨宮彩織は、夏休みの終わり際、"夏"を探しに田舎へと帰省する。その先で再会したのは、かつての幼馴染であり、彼の初恋の相手──椎奈あやめだった。そこで彩織は、彼女に『自分の色を分ける』ことを決意する。昔とは少し違う夏休みのなかで、ただ夏だけを描き続けた幻想綺譚。どこか懐かしくて物悲しい、狂おしくも儚い夏物語。 『縁なしの紺青の空、ただ立ち昇るだけの入道雲、アスファルトに霞む夏陽炎、降り注ぐような蝉時雨──僕は存在しない虚像の夏に、焦がれている。』 【原案:春夏秋冬 廻】 【執筆:水無月 彩椰】
読了目安時間:2時間39分
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【第十一章完結】 将棋を知らなくても、楽しめます。 将棋を知っていれば、もっと楽しめます。 でも、一番楽しめるのは、今から将棋を始めるあなたです。 Written by 深山希様⇒https://twitter.com/GUQBGgexDZww58y 新感覚!将棋×恋愛×バトルファンタジー! 【あらすじ】 新妻・園瀬香織(そのせ かおり)には夢があった。 それは、愛する夫・修司(しゅうじ)との甘々の新婚生活。新妻ならば当然の幸福を、彼女は思い描いていた。 だが。待ち受けていた現実は、あまりにも非情だった。彼女の他には誰も居ないリビングルーム。夫の帰りを独り寂しく待つ日々。居たたまれなくなり飛び出した先で、香織はついに涙を流してしまう。 不倫相手に負けたのなら、まだ諦めもつく。 よりによって、ただのボードゲームに敗北してしまうだなんて。 妻である自分よりも夫を夢中にさせているもの。それは──『将棋』。 そんなに面白いのか、そんなに魅力的なのかと思考を巡らせたところで、彼女はあることに気付く。 自分が将棋について、ほとんど何も知らないということに。 もしかして。自分が将棋の魅力を知って、その上で将棋を指せば、夫も振り向いてくれるんじゃないか? 一度気付けば、彼女の行動は早かった。 夫が通う、将棋道場へと向かう。目的は唯一つ、将棋を指すために。 そして、何より。 夫の愛を、取り戻すために。 【前書き】 将棋入門者にとって、初段は遥か雲の上の存在に見えます。 駒の並べ方・動かし方を知っている程度の主人公が、夫を振り向かせるために、少しずつステップアップしていく様子を描ければ良いなと思います。 将棋をよく知らない方にも読めるよう配慮した内容になっております。 どうかご一読いただけますとありがたいです。 なお、続きはTwitterにて連載中です⇒https://twitter.com/shinya1120 ※表紙イラスト&第一章~第三章挿絵提供:大福餅(山浦大福)様⇒https://twitter.com/daih033 第一章を丸々漫画化して頂いた上に、なんと新しい表紙イラストまで戴きました!(2021.8.21) ※作中の局面図は、アプリの『ぴよ将棋』を用いて作成したものです。
読了目安時間:16時間35分