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虐げられることに慣れた子供に、初めて手を差し伸べてくれたのは、謎の黒装束の男。彼とその仲間に出会ったことで、彼女の運命は大きく歪んでいく——。 かつて、人間と精霊たちの間で、世界を滅ぼすほどの凄惨な大戦が繰り広げられ、平和と秩序を取り戻すために三分された世界。 その世界のとある街の酒場に、現れた美しい銀の髪の若者。その街で薬師として働く男は、何の気なしにその若者に声をかけたことから、その若者の秘密を知ることになる。 種族も性別も曖昧なその若者の苛酷な過去と、彼女を守るように寄り添う大きな黒い獣。 さまざまな思惑が入り混じり、しがらみの多い世界で、彼らはそれでもそれを切り開く旅に出る。 +++++++++ 厄介な事件に巻き込まれた(むしろ飛び込んだ)性別不詳(未確定)無自覚天然な主人公と、彼女を見守る青年やおっさんたちとの恋模様と冒険の物語です。 カクヨムに掲載している同タイトルの作品の改稿版となり、展開と結末が一部大きく異なります。 美しいディルと凛々しい黒狼の表紙絵はMACK様(https://twitter.com/cyocorune)からいただきました。ありがとうございます!!
読了目安時間:5時間33分
バレンタインデー当日。今や時代は国際化(インターナショナル)時代。多様性(ダイバーシティ)を受け入れるのにやぶさかではない時代であれば、乗るしかないそのビッグウェーブに! ということで、コツコツ貯めた小遣いとバイト代で購入した真っ赤な薔薇の花束を持って、足掛け十五年恋した幼馴染へいざ告白! と隣のクラスを訪れた越後 櫂(えちご かい)高校三年生。 クラス一同衆人環視の中での告白はあえなく玉砕。地面に散らばった赤い花弁を半泣きで回収しながら馴染んだ生物の準備室に駆け込んで、しくしくと膝を抱えて丸くなっていた彼の前に現れたのは、銀縁眼鏡と無精髭がトレードマークの生物教師、和泉。 いつも通りに憎まれ口を叩きながらも、そっと差し出された味も香りもろくにしないコーヒーを受け取って、ふと眺めた棚に並んだインスタントコーヒーの空き瓶たち。その意味を悟って見上げた無精髭だらけの顔が、何やらいつもと違う風に見えてきて——? 見た目は美少年な極北国とのハーフ、その実、ボケとツッコミハイブリッド属性な男子高校生の幼馴染の女の子への当たって砕けろなバレンタインデーの告白と、そこから振り返る銀縁眼鏡無精髭な生物教師のおっさんと何かが始まるような始まらないような微妙な距離感のアレコレ。 恋は始まるのか始まらないのか? 天然小僧となんだかんだよろめきがちな大人げないオブ大人げない生物教師 VS こじれにこじれまくった恋する少女のややこしいテンション高めのラブコメディ。お楽しみいただければ幸いです。
読了目安時間:2時間30分
遠い北の国から、夏休みに一人暮らしの兄を訪ねて日本にやってきた双子の兄妹。淡い金髪に菫色の瞳の二人の眼には、普通の人には視えない「何か」が映るようで——? 気温も湿度も風習も、何もかも今まで過ごしてきたところとは違う場所で、少し不思議でちょっと怖い、そんな何かを発見する、悪戯好きな二人のひと夏のお話。 Twitter「#文披31題」参加作です。 全部公開できるか予定は未定。ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。 ※ 『倍希釈のコーヒー』( https://novelup.plus/story/215106875 )のスピンオフになりそうですが、あちらを読んでいなくても大丈夫です。読んでいる方はご存知の人たちがちらほらでてくるかもしれません。
読了目安時間:2時間14分
なぜか次々と不幸に見舞われる大学生、凪(なぎ)。実は彼は、「共謀者」と呼ばれる死神のパートナーだった。 死神に関わったことで、ついに行き倒れてしまった彼を拾ってくれたのは、無精髭に無造作に伸びた髪というちょっと堅気に見えないけれど、実はそこそこ流行作家の千秋。なんだかんだ世話焼きで、凪を甘やかす千秋に、図書館のレファレンス見習いとしてバイトを始めた凪が、うろ覚え選手権もかくやという書籍のタイトル当てクイズを挑む。最後のカードを読み上げようとした時に、千秋が凪に差し出してきたものは——? 千秋に世話になりっぱなしでも、どこか甘えきれない凪。茶化すように馬鹿な言動ばかりを繰り返し、曖昧で不確かな関係はそのままだらだらと続くと思われたが、また凪の身にとある事件が起きたことをきっかけに、二人の関係が少しずつ変わり始める。 いつでも明るく能天気なチャラい大学生と、無精髭作家と、おまけに黒髪長髪の怪しい死神が繰り広げるややこしい三角関係。互いに抱く感情が何なのかわからないままに、距離感がどんどんバグっていく二人+異形のブロマンスなのかラブなのか、接触限界を超えて恋が始まるのか始まらないのか……と思いきや、意外に踏み込む無精髭。 そうしてどんどん凪の事情に巻き込まれていく彼が、ついに死神と対面する。死神だけが知る、凪の秘密とは。不運に見舞われ続ける凪を、彼らは守れるのか? 『死神の共謀者』のスピンオフです。本編とは別の世界線のような気がします。ゆるっと続くかもしれません。 表紙に使わせていただいている素敵なイラストはMACK様(https://twitter.com/cyocorune)からいただきました! * カクヨムにも一部掲載しています。
読了目安時間:2時間9分
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ネタバレ
ねりいろとんねるエフェクティア2
2021/9/11 14:13
ネタバレ
パンツの国~赤ビキニは虹色に輝く~6
2021/2/21 22:48
ネタバレ
おせっかいはほどほどに2
2021/1/25 23:09
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東岳情報専門学校の講師・東風 貴哉(こち たかや)は、少しばかり世話好きなだけの、どこまでも普通の一般人だ。 彼からどことなく漂う犬っぽさと苗字から、学生たちに付けられたあだ名は「ぽち」。20歳になる老猫の空(くー)と気ままな一人暮らしをしていた。 11月の冷たい雨が降る夜、コンビニに猫缶を買いに出掛けた東風は、その帰り道に通った公園で“彼”と再会した。 傘も差さず雨に打たれて一人立ち尽くしていた彼は、3年前に東専から巣立った卒業生・多麻 永(たま はるか)。 震える彼を家に連れ帰った東風は、細かい事情は聞かずに多麻を家に住まわせると決めた。 ……それは学生時代の多麻を、ある出来事から東風が気に掛けていたことと、無関係ではない。 多麻は、特殊な能力を持っている。 聴力と音声の異常な認識能力。それは、百メートルほどの範囲より届く雑音の中から、多くの人が話す言葉を同時に聴き取ることができる。 多少耳がいい程度、と周辺の親しい人物にのみ伝えられた異常な聴力。その真の能力を知るものは、誰一人としていない。 本人はしっかりしているつもりなのに、どこかにふらふら行ってしまいそうで、放っておけない多麻。 彼に向ける自分の感情の正体を理解できずに悩みながら、東風は今日も、逃げ回る猫のような多麻を追ってその名を呼ぶ。 名を呼べば、タマにはちゃんと聞こえている。 多麻を見つめる眼差しや不意に降りかかる災難を乗り越え、彼らは自身の気持ちに気付くことができるのか? *** 夏の5題マラソンで書いた『夏休みの宿題における、とある攻防』と『あったかくて、つめたいの』をベースにした長編作品です。 夏の5題マラソンでは、タマの性別を特定できないような書き方で書いていましたが、長編にするに当たってタマを男の子として記述しています。多少マラソンのお話とズレちゃってるところがありますが、そこはパラレルワールドだと思っていただければ幸いです。 表紙絵:ときの(Kamaneko) ※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
読了目安時間:5時間59分
“メメント”と呼ばれる異形が闇に跋扈する世界。裏稼業〈異法者〉の青年エヴァン・ファブレルは、相棒レジーニとともに人知れずメメントと戦う日々を送っている。エヴァンはメメント討伐のために強化された戦闘員〈マキニアン〉だが、記憶の一部を失っていた。 ある日、メメントを任意に生み出している疑いのある無法集団が現れ、エヴァンとレジーニはその調査に乗り出す。集団の正体は脱走した囚人たちだと突き止めたが、そのリーダー格の男は過去のエヴァンを知るマキニアンだった。 洋画テイストの爽快バディ・アクション小説。
読了目安時間:28時間3分
謌によって森羅万象を操る「うたよみ」。日夜、皇都を怪異から護る彼らの力は、国の政に影響を及ぼすほど。 ここに、皇帝への輿入れを蹴ってうたよみを目指す一人の奇矯な女がいる。 男装の麗人となった彼女は宮中で雑務をこなしながら順調にうたよみへの道を歩み始める。が、その女、何かおかしい、どこか世間とズレている。しかも何やらきな臭い事件にも巻き込まれそうな気配。 天衣無縫な性格で周りを困惑させながら、規格外の謌の才能をもってマイペースに生きるうたよみ見習いと、その周りの人々の物語。 ※なろうとカクヨムにも投稿しています。
読了目安時間:4時間51分
高野時季《たかのときすえ》は毎週木曜の朝、大学近くの喫茶店に通い、小倉トーストホイップ添えを食べる。 ある日、同じ時間帯、別の席で同じ物を食べる土岐《とき》と相席することになり、二人は毎週相席で朝食をとるようになる。 言葉が足りない時季と、真性の甘党年下わんこ土岐のボーイズロマンス。 じれじれ耐久に強い方、是非よろしくお願い致します。 Twitterお題140字小説から生まれたBL。しかしハグまで!BR《ボーズロマンス》!
読了目安時間:2時間0分