この世界には現実離れした事象を引き起こす「スキル」と呼ばれる異能力が存在する。 その中でも特に優秀な能力を持つ者は、世界の脅威たる魔物と戦う「冒険者」と呼ばれる職業を志す。 齢十五の少年――ファルベもそれを目指していた。だが、彼の所有するスキルは、「物体に色をつける」ことと、「色を変化させる」能力だけだった。 そんなファルベの今の肩書は――「冒険者狩り」。 最弱だった少年が、何故そう呼ばれるようになったのか。彼の思惑と、隠された真実とは。 ――これは、冒険者狩りの少年と、その弟子の少女が織りなす物語。
読了目安時間:13時間58分
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