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「今日からコネで諸君らの上司になった|幽雅正継《ゆうがまさつぐ》だ。言っておくが私は幽霊や妖怪の類を信じてはいない。だが、怖いものは怖いから私の前では可愛くオバケと言うように!!」 ──これが、俺の初めての相棒との出会いだった。 人に害をなす『悪鬼』を退治する『幽特』に現れたのは、幽雅グループ会長の孫、幽雅正継。 幽特のボスである灯屋善助は、勝手にボスよりも上の地位をつくり無理矢理上司になったユウガが嫌いだ。しかもユウガは悪鬼が見えないと言う。 命懸けの危険な現場に役立たずで邪魔な存在はいらないとアカリはハッキリ伝えるが、ユウガは全く気にする様子は無い。 幽雅には能力が二つあった。一つは呪いで繋がった相手の外傷を肩代わりする『贄の神子の呪い』、もう一つは悪鬼は見えないが、どんな悪鬼でも気配を感じる事ができる『探知能力』だった。 普段から部下を危険に晒さないよう、無理をして現場で怪我を常に負っているアカリのために呪いをかけるユウガ。 会長からユウガと相棒を組むように指令を受けたアカリは、自らの『消滅』の能力とユウガの二つの能力によって無傷で悪鬼退治を達成する。 しかし、アカリは突如襲ってきた人間からの攻撃によってトラウマが刺激され何もできなくなってしまう。オバケに怯えていたはずのユウガは人間には滅法強く、あっさりと制圧してみせた。 初めて人から守られた事で、アカリはユウガに好意を抱き、猛アタックを開始する。 突然の変化に驚くユウガだが、長年アカリを見守っていた愛着があるため邪険にもできずに絆されていく。 急速に仲が深まるアカリとユウガだが、好きだからこそ危険な現場へ出て欲しくないという思いが湧いてくる。 オバケ嫌いなユウガのために、アカリは自らの能力を使ってユウガの能力を消す事を提案する。 ユウガはそれを聞いて激怒したのだが、アカリの能力が万能過ぎる事が気になり、いつもアカリが能力について相談しているという“友人”を調べるのだが……。 イラスト:はゆるふ様
読了目安時間:4時間34分
魔王様は勇者に倒されて早く魔界に帰りたいのに勇者が勝手に黒騎士になって護衛してくる
男子高校生転移勇者×苦労人魔王
79,500
100
異世界ファンタジー
完結済
長編
105話
240,674字
2021年10月10日更新
平凡で面白味のない毎日を過ごしていた男子高校生、春野豊(はるのゆたか)は突然大樹の姿をした神の導きによって異世界に転移してしまう。 豊はチートな身体能力を手に入れており、大きな問題もなく討伐対象である魔王リスドォルと対面を果たす。 しかし、これが運命とばかりに豊はリスドォルに一目惚れしてしまった。初恋である。 「魔王様の騎士となり、全力でお守りする」と誓うが、何故かリスドォルはさっさと自分を倒してくれと懇願してくる。 勇者に討伐される事でしか魔界へ帰ることができないシステムなため、リスドォルは勇者に倒されて早く魔界へ帰りたいのだ。 『魔界へ帰りたい魔王』と『魔王ともっと一緒にいたい勇者』という噛み合わない二人だが、新たな刺客として元王子である勇者フランセーズが魔王を倒しに来きた。しかし豊はあっさりと勇者2号フランセーズを倒してしまい、リスドォルは頭を抱える。 フランセーズも交えて三人で話をすると、魔王に恨みを持っていたはずのフランセーズも騎士となってリスドォルを守ると言い出した。 魔王城で何故か勇者二人と魔王の同居生活が始まり、リスドォルの魔界へ帰るという願いは遠のくばかり。 少しずつ仲を深める三人。そんな中、今度は特に魔王に恨みも無い報酬で動く炎の料理人デュラムが勇者3号としてやってきた。 今度こそリスドォルは帰れるかと期待したが、豊の様子がおかしくなり倒れてしまう。 豊の不調によりデュラムとも一時休戦となったのだが、豊が眠っている間に魔王城が何者かによって襲撃されてしまう。魔獣と魔神がリスドォルに立て続けに襲い掛かり、リスドォルは強力な敵を前に、勇者三人を守るために自ら魔神に投降して連れ去られてしまう。 目覚めた豊は無事にリスドォルを救い出せるのか。リスドォルは無事に魔界へ帰る事ができるのだろうか。 世の中を軽く見ている内面的にまだ幼い豊を優しく見守り導いていくリスドォルと勇者達。 勇者二人の目的や神と魔王の秘密が少しずつ明らかになり、皆それぞれ少しずつ成長していく。 『BOYSFAN』BLコミック原作小説コンテスト「お題フリー」応募作品です。 ※小説家になろうに掲載。R18版をムーンライトノベルズとアルファポリスに掲載。 イラスト:はゆるふ様
読了目安時間:8時間1分
魔王と子豚のラブラブ♡エッチなスローライフに勇者は絡んでこないでくれ
チビデブ卑屈サラリーマン×ママみある魔王
15,300
100
現代/その他ファンタジー
完結済
長編
14話
27,654字
2021年9月28日更新
チビでデブなサラリーマン、通称子豚ちゃん。 子豚ちゃんは以前博物館で見た目玉展示『魔王の棺』の中に眠る魔王に一目惚れし、十年かけて金と人脈を獲得して一時間だけだが魔王の棺に一人で直接触れる機会を得た。 子豚ちゃんは十年の間に魔王という存在を研究し、眠りから目覚めさせる方法を見付け、それを試すためにここまで努力して魔王に会いにきたのだ。 眠りの封印を解くには魔王の体内に直接精液を注げば良いらしい。死んだように眠っている魔王を子豚ちゃんは抱いた。 魔王は本当に目覚め、子豚ちゃんを歓迎する。勝手に抱いた事を怒るならいざしらず、魔王は子豚ちゃんに明確な好意を向けてくる。 疑心暗鬼になる子豚ちゃんだったが、魔王に信仰心を抱いてなければ魔王に触れただけで灰になるのだという。信仰心が強い相手は畏れ多いと頑なに魔王に触れる事がなく、無条件に魔王に触れられる存在が勇者しかいなくて寂しい思いをしていたらしい。 信仰心もありながら魔王に進んで触れた子豚ちゃんは貴重で、魔王は子豚ちゃんを愛してくれる。しかし、子豚ちゃんは本来魔王を目覚めさせるはずだったという勇者との関係が気になってしまう。 勇者と魔王は親友で、倒し倒される関係に嫌気がさし、魔王を仮死状態にして倒したフリをしてすぐに二人で逃げるつもりだった。なのに目覚めると時代は変わっているし、勇者ではなくただの人間である子豚ちゃんが目の前にいた。魔王が眠っている間に勇者に何があったのか。 卑屈でいじめられっ子だった子豚ちゃんの心の傷を愛で癒してくれる魔王と、少しずつ前向きになる子豚ちゃんのイチャイチャスローライフが始まった。 そんな時、異次元にあるはずの魔王の家に子豚ちゃんの会社の後輩、勇次が飛び込んで来た。なんと勇次は魔王の親友だった勇者が現代に転生した姿だったのだ。 『BOYSFAN』BLコミック原作小説コンテスト「リーマン」応募作品です。 ※主人公が痩せたり身長が伸びたりイケメンになる事はありません。 ※ムーンライトノベルズ・アルファポリスにR18版を掲載している完結済み作品です。こちらはコンテスト用にR15版として加筆修正しています。 イラスト:はゆるふ様
読了目安時間:55分
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ドキドキしたり、きゅんとするような句を毎日投稿しています。 読んだ人それぞれに思いを馳せて頂きたいので、短歌の説明はあえて書いておりません。 「詩/短歌」のジャンル別累計1位になりました!(2021年3月11日) ブックマーク数100を超えました(2021年6月26日) 「詩/短歌」のジャンルで、五冠を何度もとっております。 累計1位をとるために短歌を書き始めたので、とても嬉しいです。 応援してくれている方、読んでくださってる方、本当にありがとうございます。 これからも、言葉を磨いていきます。
読了目安時間:45分
フツーの高校生の俺が、魔剣なんて造って人に与えた覚えは1ミリも無いんだけど… 異世界行ったら、俺を、前世の俺が与えたという魔剣を持った4人の超絶美形刀剣男子が迎えに来た! そして…俺には、本当は角がある?! 男✕男の恋と愛、血と剣のプレッジ(盟約)を巡る和風異世界転移BL譚です! 麻耶優は、現代日本の、生い立ちの割にのんびりDK 。 ある日、川で子供を助けたら自分が流された。 着いた先は、歴史で習ったものとは全く別の異世界の江戸時代。 そして、そこで優を待っていたのは、優を主(あるじ)と呼び、自分達は臣下だと言い、前世の優から魔剣を授かったと言う4人の男達だった。 男達から向けられる、熱い視線。 そして、巻き込まれる戦い… 異世界譚、恋愛中心のストーリーですが、時折、性的表現があります。 その部分は、他サイトに投稿している一部同作品より幾分か表現を抑えておりますが、どうかお気をつけください。 表紙作画 ささべ様
読了目安時間:5時間14分
過疎化の進む、地方の限界集落「豊落村」では五年に一度、土地神である水神様に人間の子供を捧げる祭りが行われていた。 百年ほど前からは、過疎化や近代化の流れから人間を生贄にすることが難しくなり、交渉を重ねて家畜を生贄としてきたが、とうとう水神から人間を寄越せという要望があった。 そこで人身御供に選び出されたのが、捨て子の「田辺光」だった。 BOYSFANコンテスト『お題フリー』参加作品 物心のついた頃には両親はおらず、体もひ弱で、おまけにおかしな目をしている自分が、いかに異端な存在であるかを洸は知っていた。 そんな自分が大人たちから疎まれる存在でありながらも衣食住を整えられて育てられ、それなりに可愛がられてきた理由も分かっていた。 人身御供の意味も生贄という言葉も、自分の命が祭りのその日までであるということも承知し、受け入れていた。 それなのに祭りの日、祭壇に上がった洸の前に現れた水神は中々生贄を喰おうとしない。それどころか、こんなことを言った。 「久しぶりに人と会話が出来るのだ。直ぐに喰ってしまっては勿体ない。色々話をさせてくれ。私を楽しませてくれる分、生が延びるぞ」 そう言って、光を自分の住処へと連れ帰ってしまう。 水神の気まぐれに困惑する洸に、水神は更に訳の分からないことを言い始める。 「今からお前は蟒蛇光逸だ」 「私の名は光逸につけてもらおう」 ――――これは、心を許せる相手のいなかった捨て子と、寂しがり屋の神が異界で互いの孤独を埋め合っていく物語。
読了目安時間:3時間45分