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クーナは偉大な大賢者を曾祖父に持つ、魔法使いの少女。 曾祖父のかつての仲間であり、今はクーナの相棒であるエルフの青年サークとは、互いに意識し合いながらもなかなか一歩が踏み出せない状態。 魔物退治を生業とする冒険者の二人は、とある依頼をきっかけに、この世界を我が物にせんと狙う異世界の神の暗躍を知る。 恋の行方に世界の行方。二つを背負い、クーナは今日も戦う。 ――これは、一人の少女が、恋と世界の未来を掴む物語。 補足: 本編→クーナ視点一人称(面倒な人はここだけ見ればOK) 閑話→クーナ以外のキャラ視点一人称(本編の補足) 幕間→三人称 (小説家になろう、カクヨムでも連載しています)
読了目安時間:10時間26分
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踏んでくださいリベル様!! 〜推しが処刑エンドばかりの悪役なので、空気令嬢だけど救ってみようと思います〜
最悪のバッドエンドから幕を開ける——
354,900
250
恋愛/ラブコメ
長編
54話
82,684字
2023年7月18日更新
「ごきげんよう! レヴィーア・フローディアよ!」 鏡の前で令嬢っぽい仕草を研究する私は、トラックにはねられた記憶とかないけど、気がついたらプレイしていた乙女ゲームの世界にいた?! これがもしかして、異世界転生ってやつ? でもでも転生先が推しの婚約者にも関わらず、ゲームでは一言しか触れられない空気キャラだったの! なにこの微妙なポジション…… いや、良い。そこは一回置いておこう。 そんな事より—— 「開幕婚約破棄されたと思ったら、推しが処刑されるってどういうこと!?」 眼前で晒される推しの生首……こんなの見せられたら泣くに決まっている! だってあんまりじゃないか。 推しのいる世界に転生したかと思ったら、記憶が戻ったのは婚約破棄の瞬間で、しかも情報量に気絶して次に目が覚めたら推しが死んでいたなんて! 前世の私はどんな悪事を働いて、こんな仕打ちを受けているんだチクショー!! 推しが死んだらオタクは泣くんだよ! ヴァーカ!! あまりにものショックにうずくまって嘆く私だが、次の瞬間ゲームで何度もリピートした推しの声が聞こえてくる—— 「レヴィーア・フローディア。貴様、そこで何をしている」 「は」 恐る恐る顔を上げる。 「ぎゃっ」 眩しい。 顔を上げたら王城の執務室で、しかも死んだはずの推しの前だった。大窓から差し込む光をバックに、冷ややかな目線で見下ろしてくる執務中の推しがあまりにも眩しい。 なにがどうしてこうなったのか、本当に訳が分からない! 劇的展開に頭の中はもう真っ白。 だから、推しを前にしたオタクはとりあえず条件反射で叫んだ。 「踏んでくださいっリベル様ッ!!」 これは、冷酷無比な悪役の婚約者に転生?したガチ恋系限界オタクが、救われない推しを幸せにするべく何度も破滅ループへ挑むお話。 *月一を目標にのんびり更新していきます。 *表紙は雛鳥様にいただきました
読了目安時間:2時間45分
Q.心霊現象が出現したらどうする? A.全身全霊で暴き出す! 日常に潜む怪異を暴き出す、とある大学のオカルトサークル(自称)。 ――その名は”夕闇倶楽部”。怪異、心霊、超常現象なんでもやってます! この物語は、ほのぼのとした怪異譚。自由気ままに語られる怪異譚。 謎が謎を呼んで世界を覆すような大事件に巻き込まれることはなく。 人が何人も死んでいく悲惨で猟奇的な事件に関わってしまうこともなく。 日常を生きる怪異を明らかにして、理不尽を超えていく日常系オカルティックホラーコメディ! 第一章【呪いのゲーム】 プレイしたものは狂ってしまうという、呪いのゲーム。 科学に潜んだ怪異。矛盾を抱えた怪異に夕闇倶楽部の面々が挑む。 第二章【忌児の廃寺】 忌み嫌われた子どもを『供養』していたという廃寺。 山奥で眠っていたその地には、どんな怪異が生きているのだろうか。 第三章【禁呪の魔本と理想の主人公】 願いを叶える呪いの本に唐突に現れた理想の少女。 そして始まる日常の侵食。そうなった時、私たちはどうすればいい? 第四章【異界団地】 黒羽団地には消えてしまった謎の四号棟があるらしい。 人々から忘れ去られ、異界と化したその地に夕闇倶楽部は足を踏み入れる。 第五章【炎失峠と幸福世界】 事故を起こした車が必ず炎上し、搭乗者が焼死する峠道があるという。 その地に眠っている怨念、淵叢なる何かが生み出した幸福世界とは? 第六章 【狂霊映画と幻死病】 見た人すべてを狂気に陥らせるという狂霊映画。 ひょんなことから夕闇倶楽部の面々は撮影に参加し、撮影舞台の廃村に向かった。 呪いの映画を取り巻く怪異、そして映画を見た人がかかる幻死病の正体とは? 第七章【偽欲なる自己像幻視】 目の前に、突然現れた誠也の自己像(ドッペルゲンガー)。 日常に潜んだ血と、欲望と、禁忌の影。狂気の世界が幕を開ける。 第八章【未来占術と魔女の予言】 「未来を予言する」という謎の魔女と出会った誠也。 未来を見通す占い、魔女、そして複雑に絡み合う事件。 少しずつ、だけど確実に日常を侵食する怪異に夕闇倶楽部は挑む。
読了目安時間:17時間59分
いつ、誰が言い出したのかは定かでないが、人々の間で囁かれている噂が一つ。 曰く、この世のどこぞに人の一生を見通せる魔女がいるとか。 曰く、その魔女に分からない事はないのだとか。 曰く、その魔女の元へは強く望んだ者しか辿り着けないとか。 曰く、その魔女は誰をも虜にする絶世の美女だとか。 曰く、曰く…… * どの世界にも存在し、どの世界にも属さない狭間の異境ーー朧邸。 魔女が住むと言われているその邸に、ある日瀕死の『少年』がヒトリ流れ着く。全てを失くしていた少年は、美しい魔女に心惹かれるも、彼がこの邸に居られるのは『この傷が癒えるまで』。 いつまでも魔女の側にいたいと願う少年は、毎夜見る夢で過去のカケラを拾い集め、魔女の元に訪れる様々な客たちとの出会いで己が人ならざるものであると気づく。 「主様の傷を癒すためとは言え、主様を此方こなたに留め過ぎた……主様とその世界との繋がりが、縁えにしがもう消えかかっておりんす。 これ以上主様が此方に留まれば、二度と元の世界へは帰れなくなりんしょう」 約束の日。揺れ動く少年の心に気づいた魔女は、究極の選択を突きつける。 「主様が、帰るのを怖いと感じる気持ちも理解できんす。故にわっちは、主様に選択肢を与えんしょう。この切れ端を縁えにしに主様の世界へ帰るかや? 或いは此方に留まり、やがて消えることを選ぶかや?」 これは『運命』を巡る幻想譚。同じ時を過ごせぬ物どもの恋愛譚。 「この世は所詮蝴蝶の夢。合うも不思議、合わぬも不思議。ただ何事もはかない夢の浮世でございんす」 *この作品は純文学×キャラ文芸。二人の人物の視点が三人称と一人称でそれぞれ語られる作風になっております。 *表紙はあさぎかな様にいただいたものです。
読了目安時間:2時間32分
お姫様の口づけは、蛙を王子へ戻す 王子様の口づけは、姫を千年の眠りから覚ます それでは、魔術師の口づけは――? 機械仕掛けの大時計と、大陸一の科学技術を誇る都市サブリエ。 懐古症候群と呼ばれる病が流行り初めて十数年、サブリエでは「懐古症候群を患った人間は魔術師に殺される」という奇妙な噂が流れていた。 ある日のこと、娼婦として働く少女ラナは、娼館の中に懐古症候群の人間がいることを知る。時を同じくして彼女の前に現れたのは、アランと名乗る美青年の客。謎めいた彼を追って娼館を抜け出したラナは、宵闇に沈む街で目撃する。 懐古症候群の真実、煌めき砕ける輝石の欠片、そして魔術を扱うアランの姿を――。 終末を刻む大時計、交錯する科学と魔法、終わらぬ願い。 全てが渦巻くサブリエの都市で、輝石の魔術師と孤独な少女が紡ぐ、時を賭ける恋愛ファンタジー。 【カクヨム、なろうでも連載しております】 【表紙写真:Photo by Phil Botha on Unsplash】
読了目安時間:16時間35分