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舞台はとある異世界。『世界』という概念すら異なる場所。 神が創ったといわれる不可視の壁のために、一部を除く基本的なこの世界の人間は、そのほとんどが一生涯を国の外を見ることなく過ごす。 また、その『世界』の構造上、大地の全貌はどんな大国でさえいまだに把握しきれていない──というのも、『不可視の壁』とはただの神話ではなく事実として存在しており、そのうえ、壁を越えた者は二度と引き返すことができないというトンデモ仕様を備えていた。 誰かは言った。「いつか、この世界の秘密は解き明かされるだろう」と。 誰かは言った。「革命とは、王族を絶やさなければ、それは成功したとは言えない」と。 誰かは言った。「神はなぜ、私たちを分断せしめたのか」と。 今日も誰かは言った。「まさか本当に、たった一歩で帰られなくなるとは思わなかった」と。 そしていつしか人々は、壁を越えた者をこう呼ぶようになった────「越境者」と。 《切手にはふぞろいの羽》……少女主と青年従者の旅 《徒花のト書き》……記憶喪失の青年が身元不明の幼女を拾うところから始まるドタバタ劇
読了目安時間:14分
この世界には、『月』がふたつある──── 私立結豪学園に秘密裏に新設された学科──仮称陰陽科、通称F組。 一部の所謂『視える』人間やアヤカシモノたちが集うこのクラスで、主人公・御影縁《みかげゆかり》は無事『家族』に認めてもらうことができるのか? なぜか主人公に冷たい隣席の男子・寒凪葵《かんなぎあおい》は何を思いF組に入学したのか? 常に主人公と共にいる『影吉《かげきち》』の正体とは? そしてそれらを作者は書き切ることができるのか? 乞うご期待! 一部別所でちまちま連載していたものの転載なので短いし細切れです。カクヨムでも投稿しています。 第0章は番外編のようなもので、本編の過去軸の話です。主人公は基本いません。
読了目安時間:27分
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