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何処かの遠い星。そこでは化け物による一方的な虐殺がなされ、草木も生えぬ死の星となっていた。そんな死の星は用済みだと化け物は次なる世界へと目を向ける。 所変わって何処かの森の中。 倒れていた俺はアールと名乗る不審な人物に突然饅頭を食わされる。それは脳が蕩けるほど美味なものであった。饅頭を沢山食べれるという契約にまんまと乗せられる直前に俺は気付いた。俺自身の名前や記憶、全てを覚えていない事に。記憶のない恐怖に襲われていた最中、うっかり食べていた饅頭を落としてしまい、足の生えた饅頭が俺たちへと襲いかかってきたのだった。どうにか饅頭を宥めた後、ひとまずはアールと2人で近くの町へ行く事になる。そしてたどり着いた町のギルドで俺の正体が判明したのだ。魔王を倒した勇者パーティーの1人だという事に。 そうして正体が判明して一安心しながら宿に向かう途中。路地で大きな鏡を割る男に遭遇した。男はすぐさま逃げ出したが、割れた鏡に映っていたのは足のない俺。そしてアールが映らなかった代わりに、吐き気を催す程のどす黒くモヤの様なうねりが鏡の中に映し出されていた。 *なろう、カクヨムにも投稿しております *この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
読了目安時間:6時間36分