夢見里 龍《ユメミシ リュウ》
Lv
11
称号
百合コン2022中間選考通過者
ジョブ
女魔法使い
アバター
女神官
作品数
3
レビュアーポイント
0pt
うす昏い物語と麗しき幻想を愛し、幻想と現実のあわいを漂いながら、創作という終わりなき旅を続けております。読んでくださった御方の御心にほんの細やかでも星のようなきらめきを届けることができれば、それほど嬉しいことはございません。感想など賜れればとても励みになります。 「ノベルアップ+」に登録したばかりでまだまだ知らないことばかりですので、なにか失礼がありましたら申し訳ございません。 星あかりを頼りに書き続け、早十五年が経ちました。 最終履歴は 第26回電撃大賞 最終候補(死者殺しのメメント=モリア/メディアワークス文庫にて好評刊行中です) cobalt 第212回短編小説新人賞最終候補(彼女の裳裾は濡れている)
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「……御越しになられると想っていました」 嵐で船が難破し、砂浜に漂着した《私》は光に誘われて、灯台にたどりついた。灯台には男物の水兵服を着た、うら若き娘がひとり。灯台守と名乗るその娘は優しく微笑みかけて、招かれざる客であるはずの《私》を迎えいれる。彼女は先祖代々灯台に勤務する家系であり、夜標を絶やすことなく灯しながら、水兵である夫の帰りを待ち続けているのだという。 「かならず、還ってきますよ。ここはそういう岬ですから。流れつくんです、あらゆる海に落ちたものが」 ☆☆☆ GENSEKIコラボコンテスト《海をまとう》参加作です 「なつ」さま。素敵なイラストをお借りさせていただき、ありがとうございます
読了目安時間:13分
ここに集められているのは《小説未満》の物語ばかりです。 その頁に綴られた関係や風景に到るまでの物語は喪われ、これから完結することもなく。 恋ならば実らず、戦いならば勝敗は決さず、謎は永遠に解かれない。 ばらばらに散ってしまった頁を一枚だけ、拾いあげたような。本棚から背表紙を撰んで、ぱらぱらとめくりながら指のとまった頁を読むような。 頁一枚の風景、頁一枚の悲劇、頁一枚の愛憎、頁一枚の。 小説にはなれなくても、物語であるかぎりは。 あなたの琴線に触れる頁があれば、幸いでございます。 *頁一枚は便宜上です。一話千字から二千字を心掛けています。 *こちらの小説はカクヨム様でも連載しています
読了目安時間:12分
月葬……それは、なにも遺さない葬式だ。だから廃れた。 けれどもわたしは今宵、双子の姉を月に葬る。姉を愛するがゆえに。 「ね、ふたりだけのお葬式をはじめようか、姉さん」 わたしには姉がいる。なにかを選択することのできない臆病なわたしとは違って、姉はいつでもすぐになにかを決められるひとだった。姉は田舎の町を出て都会の大学にいってしまった。五年振りに帰ってきた姉は赤ん坊を抱き、男を連れてきた。姉はいう「結婚したの」と。けれども幸せの絶頂にいるはずの姉は、その一週間後に急死してしまう。 葬式の晩、わたしは死んだ姉をひそかに運びだす。 姉を《月葬》にするために。 ☆☆☆ *こちらの小説はカクヨム様にも掲載致しております。 *唱歌「たなばたさま」の歌詞を一部引用させていただいております 作詞・権藤花代 様 作曲・下総皖一 様 補作詞・林柳波 様 歌の著作権は平成25年に消滅しています 素晴らしい歌詞を引用させていただき、ありがとうございます
読了目安時間:13分
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人見知りの中年作家・小槻健司は、年中自宅に引きこもって小説を書くだけの生活を送っている。彼にとって「作家」は職業というより、もはや生き方といえた。 ある日、「たまには......」というほどの気持ちで外に出てカフェに入った彼に、大学生の野上萌が声をかける。偶然にも彼女は作家・小槻健司の大ファンだった。健司は咄嗟に自分の正体を隠すが、自作の小説を読んでほしいという萌の強引な頼みを断れずにUSBメモリを受け取る。 萌との関わりを億劫に感じながら、「実は作家・小槻健司その人である」という秘密を守ろうとする度に意外な一面を発揮する健司......。 唯一の親友であり恩人でもある玉置恭介、その息子の幸一など、周りの人々を秘密保持のために巻き込みつつ、彼は人生のターニングポイントを迎える。 書くこと以外には趣味も楽しみもない、ある意味で人生の終局までを見通せてしまっているような男が、一つの出会いをきっかけにして過去と向き合い、新たな境地に挑んでいく。そして秘密に関わる人々もまた、各々の置かれた立場で人生を懸命に生きていく。 互いに影響し合いながらそれぞれの失敗、苦手、弱み、課題、壁に立ち向かい、答えを探していくヒューマンドラマ。 ※※ 2022年12月17日 三人称と一人称を織り交ぜて書いていた箇所について、三人称で登場人物の心理やセリフを代弁するという形に全面修正しました。字数を抑えるために十分に描写ができていなかった箇所についても加筆しました。
読了目安時間:14時間7分
最初に目にしたのは桜吹雪だった。 気が付いたら知らない場所にいて、そのまま川に落ちた少年「葉月」は、綺麗な黒髪と、激しい焔(ほのお)のような黒い瞳の少女「桜」に助けられる。 一目でその瞳に惹かれた葉月だが、彼は知らなかった。 桜が、月国(つきのくに)の巫女である「夜長姫」を殺害して復讐を遂げたことを。 夜長姫が、国を守る巫女でありながら、生まれながらに鬼の心を持つ少女だったことを。 自分が、夜長姫と瓜二つの姿に変わっていたことを。 「その心を、激しい焔を、いつまでも持ち続けてちょうだい。今、お前が、私を殺したように――――」 葉月はなぜ、夜長姫と瓜二つの姿に変わったのか。 桜が見据える先に、道は続いているのか。 そして、夜長姫が遺した言葉の意味とはーーーー。 生きる目的も希望もなかった少年、葉月。 復讐のためだけに生きてきた少女、桜。 異なる世界で、正反対の道を歩んだ末に終わった二人が新たに紡ぐ「再生」の和風ダークファンタジー。 ※小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、エブリスタにも掲載中です。
読了目安時間:7時間37分
その神社に参拝すれば、願い事がかなう――。 黒川結比は片想いの成就を願う。すると、翌日からさっそく効果が現れ始めるのだが、 親友の吉野実梨からは嫌な胸騒ぎがする、と告げられるのだった。(這子稲荷) ローカルアイドルの大崎きららはライバルを蹴落とすために願掛けするが、なかなか効果が現われない。 普段通りの日々を送りながら成就を待っているある日、テレビ出演が決まる。(歪な輝き) 一万文字縛りで書いた一回完結の短編ホラーです。 珍しくホラーです。 オムニバス形式を取っており、各エピソード間に直接の関係はありません。 悪神の名前これで良かったかなぁ、と今でも悩み中。わかる人にはきっとすぐ元ネタが割れてしまうから。 ※表紙イラスト 夜泣くタニシさん※
読了目安時間:1時間0分
少女メイは自分の町が好きだった。 町角で昼寝する犬や猫が好きだった。 優しい肉屋や八百屋が好きだった。 おもちゃ箱のような町並みが好きだった。 町のすべてが大好きだった―― ※残酷描写・暴力描写はありませんが、人によってはグロだと思われますのでご注意ください※ 「ロビベルβ小説大賞」 https://twitter.com/velno_yomi/status/1576142353974206464 にて大賞に選出していただきました。ありがとうございました!! 表紙画像・挿絵画像は同賞賞典でいただいたものです。 表紙生成元: StableDiffusion(利用規約: https://huggingface.co/spaces/CompVis/stable-diffusion-license ) 挿絵生成元: midJourney(利用規約: https://midjourney.gitbook.io/docs/ )
読了目安時間:11分