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「野々野 足軽」(ののの あしがる)は超能力者である。それは別にそういう家系とか、ある日悪の組織に捕まって人体実験をされたとか、天候の悪い日、雷に打たれた――とかでもない。 ただある日、なんとなく今日は学校にいきたくないなぁ……飛んでいけたらなぁ……とか思ったら、なぜか天井にぶつかった。どうやら野々野足軽は人類で初めて……と思われる自立飛行を達成したようだ。 それから彼は混乱した。当然だろう。いきなり飛んだんだ。けど漫画やアニメが好きだった彼はとりあえずどういう力が使えるかを検証してみた。するとまあ……色々と出来る。でも最初は微々たるものだ。飛べるけど、ゆっくりで上に上がるだけで疲れる。炎は火花しかでなかった。電気は静電気でピリッとね。風はそよ風。 テッシュ一枚なら、なんとかちょっと先から手元まで持ってこれた。それだけだ。けどワクワクした。彼は超能力の修行に明け暮れた。それから一年後……彼は人生を謳歌してたんだ。
読了目安時間:11時間33分
自分は作家だ。いや間違えた。大人気作家だ。出す作品はヒットを飛ばし、映像化は既に前提化してるといっていい。そんな自分だが、悩みは尽きない。キャラの声優なんてその最たる例だといっていい。なにせ最近は色々な……本当に色々な事情を加味されて声優が決められる事がある。声優ビジネスも大きくなったから、キャラと声優の逆転現象がなんかが起きてる。それが自分的には……自分は理想の声優を追い求めてる。ただそれが願いなんだ。 私は声優だ。いや間違えた。売れてない声優だ。けど実力はあると勝手に思ってる。私は色んな声を出せる。声優という職業に恥じなく声を操れる。けど時代が悪いのか、私には仕事がない。けど私はしがみついてる。だって私は……声優と誰かに呼ばれたいからだ。
読了目安時間:19時間36分
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愛する弟と妹の為にと、あらゆる努力を積み重ねて、人としておかしい領域に辿り着いた青年「ミタカ モトキ」。 幸せな人生を謳歌するモトキは、不運なことにトラックにより命を落とし、その記憶を保持したまま異世界に転生することとなる。 弟と妹のいない第二の人生に興味のないモトキは、病弱で虚弱な余命幾ばくもない異世界の姫「セラフィナ」に、自分の命を丸投げして助けることを選ぶ。 しかし死の淵より生還したセラフィナの中には、消滅するはずだったモトキの魂が残り、2人は1つの体を共有することとなる。 立場も強さもまったく違う2人は、力を合わせて困難な第二の生を生き抜くのだった。 この小説は小説家になろうでも投稿しております。 感想等お待ちしております。
読了目安時間:58時間34分