「15年前、私は死んでいるはずだった。だから私には夢も希望も、未来もない」 悪霊、それは死者の後悔が生み出す魔物。 人間、それは悪霊が憎む存在。 悪霊を母に、人間を父に持つ少女、日向誘。 誘は出来損ないの悪霊殺しをしていた。 人の世界に侵入し、悪事を働く悪霊を霊術を持って殺す。 その日もいつもと同じように悪霊を殺し、帰宅しようとしていた。 声が聞こえた。少女の声だ。 「ぼくのなまえはグレイシャル・フェロン。シャルってよんで」 誘は少女からの依頼を受けた。悪霊からその身を守る、と。 そして、誘は凶悪な悪霊に狙われることとなった。 ※イラスト↓ ショング氏(@8tZnokCqqyxitQo)
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