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小学4年生のひかりは、さぼてん図書館の常連さんでした。 そして、隣にある「旅カフェ」の常連さんでもありました。 「旅カフェ」では、月に1、2回、「旅のおはなし会」が開かました。 旅カフェのお客さんが旅した物語をみんなの前で話してくれるものでした。 そのおはなし会では、子供たちは大きなソファに座って話を聞くのでした。 ひかりは、「パッチ」と名づけられたそのソファのことが気になってしかたありませんでした。 なぜって、室内にあるのに葉っぱがついていたり、脚が泥で汚れていたりしたのです。 ある日、ひかりはパッチの秘密を知ろうと、そっと忍び寄るのでした。 そこで見たものは……。 旅するソファの世界へようこそ!
読了目安時間:8分
ぼくの名前は大崎悠太。朝峰第二小学校の4年生。 ぼくの住む町には6つの公園がある。 親友の健太とは、1歳5か月の時に近くの公園で出会った。 それから家族ぐるみで仲良くしている。 永遠に続くと思っていた。 けれど、夏休みが終わり、健太は遠くの町に引っ越していって……。 ぼくは他の友達とうまく遊ぶことができず、ひとり公園で過ごしていた。 そんなある日、健太があらわれた。 ぼくは感激した。会いにきてくれたのだ。一緒に公園で遊んだ。 健太が来たのは一度でなかった。毎日のように現れる。 どうして? 健太の住む町は遠くにあって、通うことなどできないはずなのに……。 秘密があった。 その秘密を解くことによって……。 少年たちの友情と秘密のファンタジー物語です。 ※時代設定は2010年頃です。携帯電話はありましたが小学生が全員持っておらず、LINEが登場する前の話になります。
読了目安時間:2時間36分
あずさは生まれ育った七美町が大好きだった。 学校や家でも、七美町好きを公言していた。 けれど、どうしてそんなに自分の住んでいる町が好きなのかわからない。 理由を考えたがわからないことで悩むことはやめにした。 七美町は迷路のように道が複雑に入り組んでいたが、あずさは迷うことはなかった。町を訪問した人を案内したことは何度となくあった。 そんなあずさだったが、ある日、町の中で迷ってしまった。 もやに包まれ、前が見えなくなり、どこを歩いているのかわからなくなった。 そして、たどり着いたのは洋館の店。 店はポット屋といい、瓶の中に詰めたなにかを売っている店だった。 息をする花や、見たこともない生き物が瓶の中で眠っていた。 ポット屋はあずさが住む世界とは違う異世界にあったのだ。 怖いとは思わず、あずさはポット屋に通うようになった。 そんなある日、店の奥にある秘密の扉に迷い込んだ。そこは地下のように真っ暗であったが、棚にはポットが並んでいた。 覗き込むと、ポットの内側が明るくなり、中で眠っているものの姿がはっきり見えた。 それは妖精だった。 その部屋に眠っているのはたくさんの妖精であったのだ。 その中の一匹がとてもお気に入りになり、「スカーフ」と名づけ、ポット屋に通うのがますます楽しみになった。 その日、いつものようにポット屋におとずれると、店内は割れたポットが散らばっていた。 なにかしら事故が起きて、妖精が逃げ出してしまったのだ。 妖精が見つかるまでもとの世界に帰ることができないと知ったあずさは、知り合った猫のぬいぐるみと一緒に、妖精を探す旅にでることになった。 旅の途中で、さまざまな人と出会い、あずさはこの世界の秘密を知っていきます。 不思議な世界へようこそ!
読了目安時間:2時間53分
その日、姉は赤いボストンバッグと青いキャリーバッグを両手に抱えながら帰ってきた。手にしたバックには姉の怒りが浸透し、めらめらと熱いエネルギーを発していた。 ぼくと父は目と目で確認する必要すらなかった。義理兄と喧嘩をして里帰りしてきたことは一目瞭然だった。 姉は言いたいことを告げると、部屋に戻っていった。 嵐が、我が家の嵐が戻ってきた。 亡くなった母も含め、我が家は姉を中心にまわっていた。 大変な日々が戻ってくる。それをわかっていたが、ぼくも父も、なぜか口元が綻んでいた。 ぼくと父は、待ち望んでいたのだろうか―—。 大事なものを守りたい。輝き続けるものに曇りをいれたくない。そのまま自由であってほしい。 家族の願いの物語。
読了目安時間:57分
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時は平安。都を守る結界がある者によって破られ、都の人々は鬼による被害を受ける。 そこに立ち上がったのは武勇に名を馳せる源頼光と、瞳に力を宿す渡辺綱ら四天王だった。しかし、四天王の見た目は皆年端もゆかぬ少年達だ。頼り無さそうなせいで、依頼人からがっかりされる事も。 だが彼らは体は小さくとも彼らは本気を出すと人が変わったり、人並み外れた頑丈さを持っていたりと侮れない。 彼らを待ち受けるのは、迫り来る恐ろしき鬼か、それとも主君に定められた過酷な戦いへの道か。 主従の絆を描く平安ファンタジー。 「オレにできる事があれば、何でも命じてください」 自己評価はB級小説レベル90です。 ※この作品は伝説を元にしたフィクションです。 この作品はエブリスタ、小説家になろうにも掲載しております。
読了目安時間:5時間11分
ヒトとヒトならざるモノが息づく大陸、アルティア。 ある日、この大陸を東西に横切る大河が、天を貫く魔法の壁に姿を変えた。 近づくものの魔力を命ごと飲み込んで佇むその壁は、のちに『境界線』と呼称され、長きにわたって異種間の交流を断絶した。 境界線を恐れたヒトは、許可のない渡航を厳罰化し、この魔力に抵抗しうる才のある者に『聖騎士』の称号を与えた。 ……時は流れ、現代。 行方知らずとなっていた先代聖騎士の捜索のため、聖騎士クリスティアが三度目の渡航を終えた、その日の黄昏時。 凱旋式の喧噪のさなか、彼女はひとりの剣士と対峙することとなる。 ※ダークファンタジーですが、一部を除き人物が直接的に死ぬ描写はありません。 ※表紙絵は雪丸ぬん様制作。無断使用および転載はおやめください。 ※小説家になろう様にて、同様の内容で掲載させていただいております。
読了目安時間:27時間26分
~ノーコン超能力者と陰陽師とジェノサイド少年でバトルやラブを!~ 不思議な力を宿すロザリオの出どころを探るために、海外赴任の両親と別れて日本に残ったヒロイン・ほーりゅう。叔母の監視下とはいえ、念願の独り暮らしをすることに。 そして転入した高校で、怪しげな行動を起こす三人組に気づく。その中のひとり、男子生徒の胸もとには、自分のものとそっくりなロザリオが。これはお近づきになって探るしかないよね?! ヒーローは拳銃所持の陰陽師!? ヒロインはノーコン超能力者の天然女子高生! ライバルは一撃必殺のジェノサイド少年!! ラブありバトルあり、学校や異世界を巻きこむ異能力系SFファンタジー。 舞台は日本…なのに、途中で異世界に行っちゃいます(行き来します) 学園コメディ…と思いきや、超能力×陰陽術×エージェントまで加わってのバトルアクション! そしてヒロインは超鈍感…でも、恋愛はできるのです!! キスメットは、運命という意味。彼らの辿る運命を見守ってくださいませ☆ ※暴力描写・恋愛描写は、物語上必要な量を盛り込みです。タグのR15は保険です。 ※ジャンルは迷ったうえで、スペキュレイティブ・フィクション(SF)にいたしました☆
読了目安時間:30時間18分