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私には分身が居て、何もかもを分け合えたらどんなに素晴らしいことだろうとたまに思うことがある。しかし、私は一人として生まれ、真の意味で私の全てを分け合えることなどないに等しい。 それでも、息苦しさの中必死に生きた。息をしているだけであったか。それは何とも無意味であったが、それでも誰かにとって私は大切な娘であり、大切な友であった。 そんなある日、私は暗い私自身の世界でカタワレに出会った。私たちはお互いの半身で、何もかもを分け合える唯一の私だった。でも、何故君は憎しみの中泣いているんだ。 ホラーとは言えないかもしれない。でも、ファンタジーと言うには哀し過ぎる。私が思う、人間の本質を書き綴る。しかし、私は思う、それを知ってこそ人と成れ。
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藤原飛奈は喧嘩っ早い性格で、しかも負けたことなどなかった。レスリング、空手、柔道、ボクシングで明るい将来を用意されていた飛奈は中学生の時に交通事故に遭って格闘技の競技は諦めるしかなかったから、そのような性格になった。そして、ある日どこからともなく『夢違え』の歌が聞こえてきて、その直後にまたしても交通事故に巻き込まれた。と思ったのだが、実は事故の直前に異世界へ召喚されていた!?その世界では、男性は皆、見目麗しく、しとやかたれと教育され、十二単的な服を着こなし、何もかもが飛奈とは真逆だった!しかし、召喚した神官はそれでこそお上に相応しいと飛奈を賞賛!何故か飛奈は帝にされてしまった!ここから先はどうなるの!?ドキドキ恋愛異世界ファンタジーここに開眼!
読了目安時間:14分
宇宙のどこかに、皆の悲しみを吸い取って記憶している花がありました。その花から生まれたカガミだけが悲しみを感じましたが、彼は弱くて無力だったため、また、戦争に干渉されない暮らしの対価として戦えなかったため、ただ泣くことしかできませんでした。戦争が絶えない世界で鬼神の如く勝利を収めていた一人の軍人将校はカガミと一緒に居ると決めてから全く戦うことをやめました。将校の名は結慈といいました。彼は戦うことをやめた対価として体を悪魔に侵食されてゆき、カガミを消そうと追い詰めます。そこで、カガミは悪魔と戦うことを決めました。カガミはこの世界から、悪魔から結慈を救えるのでしょうか。この話は泣きながら産まれてくる私たちの悲しみの記憶。
読了目安時間:41分