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世界は混乱のただ中にある。大きな戦争を四度経たこの世界で四度の災害で地球は荒れ果てた。 地球のアイスエイジ化、次世代疫病の蔓延、新生物の脅威、そして自転磁極軸反転《ポールシフト》。 人類は地上を棄て、二手に分かれた。宇宙へと旅立つグループと地下へと逃げ込んだグループ。 そしてこれは地下へと逃げ込んだ人類の話だ。 根暗で偏屈、屁理屈と悪知恵ばかりが働く少年であるジャック・ハロウィーンは少し前から街の中に現れた落書き(グラフィティ)を楽しみにしていた。 そのグラフィティには数式が隠されていて、それを導き出し『キューブ《CUBE》』を創り出した。 そのキューブ《CUBE》恐ろしい機能があった。 図らずもそれを用い暗黒街の悪党たちを刺激してしまう。身を狙われ、逃げ回る最中で出会ったのは『イレーシング・ネクロ』と呼ばれる技術で再誕した兵士の少女だった。
読了目安時間:54分
人は変わらなければならい。技術が変わった、娯楽は変わった、争いは変わった。 なのになぜ人の在り方だけが不変であろうか。人類は変化の時期に到来していた。 平々凡々、何不自由もなく、何かしらの問題があったわけでもなかったのに鬱病に悩まされる男、倉敷賢吾は遂に貯金のlikeが底をついていた。職もなく、再就職のやる気も鬱病からなく、何気なく転職サイトに眼を通しているととある求人を発見した。祝い金そこそこの即金likeと言うので応募し採用される。そこは所謂『グリーンカラー』民間軍事会社に位置する会社だった。 傭兵として採用され、賢吾は装甲駆動被服『ドラゴ』と呼ばれる兵器を纏い戦いへと赴いて行く。
読了目安時間:9時間58分
古今東西、幻想の原動力は探求心なりや。 蒸気烟る時代の端にいた青年は、とある幻想に囚われていた。 その青年は『ジャック』の名前に従って巷を騒がせる怪人であった。 夜も更け、場末の酒場で出会った少女を今宵も悲鳴の中へと突き落とそうとするが、それは叶わず、『ジャック』は少女の摩訶不思議な技に翻弄される。 そんな中で街では歓声上がる場所があった。そこはサーカス団が訪れて芸を披露していた。 猛獣使いに道化、奇術師、役者、そして美麗な団長率いる『藍譚曲技団』。 そこで『ジャック』が目にする少女はあの酒場で出会った少女だ。諦めきれない『ジャック』はサーカスに潜り込んで悲鳴に酔いしれようとするが、しかしそのサーカス団、『藍譚曲技団』は数ある幻想の集まりだった。
読了目安時間:16分