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高校初日。いつも通りの朝を迎えながら、千映(ちえ)はしまわれたままの椅子に寂しさを感じてしまう。 二年前、大学進学を機に家を出た兄とはそれ以来会っていない。 兄が家に帰って来ない原因をつくってしまった自分。 過去にも向き合えなければ、中学からの親友である美晴(みはる)の気持ちにも気づかないフリをしている。 眼鏡に映る世界だけを、フレームの中だけの狭い視界を「正しい」と思うことで自分を、自分だけを守ってきたけれど――。 * 眼鏡を新調した。 きゅっと目を凝らさなくても文字が読める。ぼやけていた輪郭が鮮明になる。初めてかけたときの新鮮な気持ちを思い出させてくれる。だけど、それが苦しくもあった。 まるで「あなたの正しい世界はこれですよ」と言われている気がして。眼鏡をかけて見える世界こそが正解で、それ以外は違うのだと。 どうしてこんなことを思うようになってしまったのか。 それはきっと――兄が家を出ていったからだ。 * フォロワー様にいただいたイラストから着想させていただきました。 素敵なイラストありがとうございます。 (イラストの掲載許可はいただいておりますが、ご希望によりお名前は掲載しておりません)
読了目安時間:1時間2分
#ルクイユのほの怖いBL 企画参加作品 ――午後十一時になると玄関のライトが勝手に点灯する。 新居に引っ越して二週間が経った頃。誰もいないはずの玄関のライトが点くように。時刻は決まって午後十一時。 人感センサーなので、単なる不具合だろうと気にしなかった誠一だが、恋人である周に「幽霊じゃないよね?」と心配される。 誠一は全く気にしていなかったが、周が気にするなら、と「お祓い」旅行を提案する。 実際は単に年下の恋人と楽しく過ごせればいい、そう考えていた誠一だったが……。 ※ハッピーエンドではありません。 ※BLですが、ホラー要素強めです。(たぶん)
読了目安時間:35分
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──明け星学園。 それは、この辺りでその名前を知らない人はいない。……それほど有名な、エリートの中のエリートの集まる高校。 ……そんな学園に、「とある事情」で転校してきてしまった少女・伊勢美灯子。 明け星学園の生徒会長・小鳥遊言葉に出会い、灯子は思う。 「 ──この人を、超えられたら、私は。 ここに来た本当の目的を、達成することが、出来る。 」 ── 現代バトルファンタジーですが、大体、人間ドラマ⑦:異能力③くらいの気持ちで書いています。 一話分が書け次第、毎日投稿をしていきます。 1エピソードは大体、長くても3,000字程度です! 第1章「星を繋ぎ、星座にして」 第2章「朝は来る」←今ココ! 第3章 Coming soon…… (「1-1」は「第1章第1話」を表しています!!)
読了目安時間:8時間46分
生前の記憶がない幽霊の少女。 何となしに現世を漂い続けていた彼女はある日、ある場所へたどり着く。 『うぐいす写真館』 小さな、写真館だった。 彼女はそこで「目が見えない」のにも関わらず「霊的な存在が視える」という特異体質を持った青年・朝香(あさか)に出会う。 代行写真家として各地に赴く彼と行動し、彼女が触れたのは、写真と瞳の映す数々の風景、人でないものたちの想い、出会い、別れ、自分の記憶、そして──……。 のんびり温かくて、時々切ない、写真と想いをめぐるほのぼの物語。 ❁シリーズものですが、基本一話完結!! まずは第1話「家族と幽霊写真」(ノベプラで言うと6話まで)だけでもご覧ください!! ❁2021/9/10より、毎週金曜夕方~夜に更新中! ❁ツイッターで感想等を呟く際の推奨タグ→「#花かけフィルム 」 ❁2022/10/24:ジャンル「現代ファンタジー」で日間5位を獲得!! ・この作品に登場する人物・団体・地名は、現実のものと一切関係がありません。 ・本作品は「カクヨム」、「小説家になろう」でも投稿を行っています。 ・筆者はカメラの知識が深くありません。筆者も徐々にカメラを勉強していきますが、時々描写にお見苦しい点があるかもしれませんがご了承ください。(間違い等は、優しく指摘してくださると助かります)
読了目安時間:7時間47分
流星群の降る夜。裏山へ落下する謎の光を目撃した宮沢 美月は、体は男性、頭部がブラウン管テレビのロボットと出会う。 ココロという赤ちゃんを連れた、宇宙から来たロボット〈ハル〉がある日、謎のロボットに襲われているのを発見する。 ハルが作ったという道具の力により変身をした美月は、戦ってどうにか刺客を退ける。 「私達は、追われている身なんだ」 「どうか、私達を守ってはくれないか」 ハルが打ち明けた通り、敵組織の刺客達は次々と襲いかかる。 しかし一方で、少しずつ仲間も集まっていく。 壊れた宇宙船が直るまでの間、そんな仲間達と共に日常や冒険、ときに戦いの日々を過ごす、ヒューマンドラマ×ジュブナイル小説。 「人は、皆旅人だ」 ――地球人も、宇宙人も。人間も、ロボットも 。―― 【cosmic】宇宙の、宇宙的規模の、宇宙を思わせるように神秘的な 【traveler】旅人、旅行者 ※科学の専門知識などは一切必要ありません。ものすごくライトでソフトなSFです。 ※この物語は、実在する人物、団体、名称等とは一切関係がありません。 ※特定の団体や個人の思想及び主張を、批判または推奨するものではありません。 ※カクヨム、小説家になろうにも同作品を掲載しています。 ※表紙画像は、表紙メーカー様で作ったものを使用しています。
読了目安時間:95時間17分
星と神話が大好きな普通の中学一年生、帳七星(とばりななせ)。 ある日、日課である星空観察をしていたら星が地上に落ちてきた! そこへ向かうと小さな白くまが。自らを「夜空から落ちてきた星座」だと言うけれど、どうやら記憶が無いみたい。 「記憶がないと、元の場所へ帰れないの……お願いナナセ、ワタシの記憶-神話-を書いて!!」 挙句の果てにそう頼まれたけど、勝手にそんなこと出来ないよ!? 「ホクト」と名付けた白くまと過ごす内に、彼女と同じく落ちてきた星座(しかもなぜか暴走している)にも襲われてしまい……どうなる七星!! 星座を繋ぎ、神話を紡ぐ! 児童向けハートフルファンタジー!! ── ☆表紙は綺様にいただきました。 ☆完結まで毎日連載します。 ☆物語内の星座・神話はあくまでも一説であることをご了承ください。
読了目安時間:2時間35分