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アルソウムの双剣 The Swords of Arthoum
大人向けの大長編異世界ファンタジーです。
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文芸/純文学
長編
495話
1,507,162字
2023年9月25日更新
遠い遠い昔、南大陸の東の果てウジュホロドを旱魃が襲った。 人々は話し合い、最も知力と体力に優れた六人の若者たちを選び出し、新天地の探索に向かわせた。この六人の名はアバルサ、ヤムスクロ、モヤンバ、マンガルメ、クンビア、ブレル。このうち数人は女性であったとも言われるが、誰が男で誰が女であったか、今でははっきりしない。 六人は南大陸の中央、二つの大河が流れる地にたどり着き、ここを移民先と定めた。この六人に導かれてウジュホロドを出た人々は、自らを「アルソウム(道半ばにある者たち)」と呼んだ。 それから1000年後、この人々が作った国々は世界で最も富み栄えた「アルソウム連合王国」となり、三頭の黄金竜の守護の下、繁栄を謳歌していた。 しかしながら、連合王国には密かに、しかしゆっくりと邪悪な意志が広がりつつあった。その種が芽吹いたのは帝国暦一五三七年、場所は連合王国の西の端、ミンタカ山脈の瑪瑙谷と呼ばれる巨大な渓谷のどこかである。 それを知ってか知らずか、一五四一年に連合王国で鍛えられた長剣「イオルド」とその四年後に鍛えられた短剣「ペルケチエ」は一対の魔剣として人々の間を巡り、邪悪な意志と戦う者たちを縫い合わせてゆく。
読了目安時間:50時間14分