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2019年9月20日更新
――人類は終わらない。どれほど絶望的な状況であろうとも。 悪戯好きな神を悪友として持つ御門恭介はある日、世界の境界線を渡る。そこは空から飛来した謎の金属を捕食してしまった動植物や機械が人類を淘汰する世界だった。 意図せずして没落貴族の少女を助け、目についたから力なき民に手を差し伸べて、どういうわけか彼はいつからかこう呼ばれるようになる。 ――――《英雄》と。 それは人類の救済という願いを叶える代名詞で。 それは面倒事を一心に受ける呪いの言葉で。 だからこそ彼は言うのだ。 「やなこった。そんな称号、そこらへんの犬にでも食わせておけ」 彼は英雄にはならない。無償で誰かに施しを与えるなど絶対にしない。 なぜなら、彼は前の世界で幽王と呼ばれた《大罪人》であったから。 悪友である神は言う。 「今度こそ全力で生きてみたまえ、我が親友……そして――」 ――――世界を救え。 これは前の世界で幽王と呼ばれて恐れられた青年と、誰かが傷つくことを嫌う没落貴族の少女の世界を救済する物語である。
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2021年3月5日更新
バーチャル作家の薫野みるくです。 私は十数年ほど二次創作の小説を書いていましたが、本を読んだことはほんとんどありません。 小説をいくら読んだところで、感覚が鈍ければ文章は稚拙なまま。 では、どうすればいいのか? 文法の「なぜ」と、「心理的アプローチ」を理解し、自分のものにしていくことです。 まあまあ、あとは本文で。 発売中の電子書籍「薫野みるく式小説の書き方」からの一部抜粋です。 表紙&キャラクターデザイン:ひとみゃん様
誰かが願った――それ故の終末