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作者のおすすめ作品
鬼のような若者と月のような娘の話し
336,400
891
歴史/時代
完結済
長編
171話
890,703字
2022年2月6日更新
子爵家の跡取り息子である相内柾樹は、些細な理由で癇癪を起こし家出した。たまたま向かった先は、元門番の老人が住む小さな長屋。そこで何の因果か、湾凪雪輪という奇妙な娘と巡り合い、さらにその世話まで頼まれた。やむなく柾樹は娘を連れ、悪友二人が下宿する両国の古道具屋『数鹿流堂』へと転がり込む。見えない何かに引き寄せられるように、この世ならぬもの達と、四人の不思議な同居暮らしが始まった。時は世事変遷と、呑気悠長が折り重なっていた明治の中頃。鬼のような若者と、月のような娘の話。 ※時代設定上、現代では不適切とされる単語や語句がありますが、差別や偏見を肯定助長する意図はありません、あらかじめご了承ください。 ※軽めのミステリー的なノリで始まりつつ、そのうち神・妖怪的なモノが登場してくるジャンル迷子。怪談です。 ※小説家になろうで完結済み(2013年~2020年まで投稿)。こちらでも完結済みです。
読了目安時間:29時間41分
ダンジョン攻略により生計を立てている冒険者たちの間に、昔から一つの不思議な噂があった。 「ダンジョンの中に、宿屋があるらしい」 誰が言い出したかもわからない噂だったが、冒険者たちは誰も信じていなかった。その危険性から『あの世の入り口』などと揶揄されているダンジョンに、宿屋なんてあるわけが無いと。かく言う私もその一人だった。ダンジョンに宿屋なんてありえない。馬鹿げた噂だ。そう思っていた。 あの日、彼に救われるまでは――。 ※咲蘭様プラナリア企画『ダンジョンのお宿! 一泊二食お風呂付き(お題元・石井おちょこ様)』から拝借しました。 ※宿屋が登場するのは、5話以降です。お題としては15話で一旦完結です。 ※転生・転移無し。ゲームスキル・ステータス無し。剣と魔法、冒険者と階級制度はあります。ファンタジーです(確認)。
読了目安時間:3時間22分
「てえへんだ親分! まだ勉強会のお題があったってんでさぁ!」 「しかもお題が『感想文』ときたもんだ! こいつぁ一体どういう了見で!?」 「まず2022年講習が2023年まで続くなんざ聞いてませんよ、ねぇ三郎兄ィ!?」 「留吉、三郎……小せぇことで一々騒ぐんじゃねぇ」 「でも親分! この前ノベプラが100万エピソード数を突破したんで、東奉行所の連中が嗅ぎまわってやがるんでさ!」 「勉強会企画による作品数の水増しを疑われているんじゃ!?」 「二人とも落ち着け。よく考えてみろ。最大手の小説家になろうが、100万作品達成も間近だ。対するノベプラは『100万エピソード突破』と喜んでいるだけのこと。先輩たちの背中が遠すぎらぁ……。そんなこともわからねぇならお前ら二人、うどんで顔洗って出直してきな!」 ……と、あらすじを無駄に時代劇っぽい茶番で埋めていますが、本文は普通にノベプラ文芸部勉強会秋期講習に参加した感想です。
読了目安時間:3分
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時は江戸時代、関東の小藩・峰澤藩の領内で織りなされる男女の物語。 料理屋や蕎麦屋で下働きをしながら長屋で子供たちに学問を教えている町娘・紘子は、蕎麦屋の常連・清瀬重之介と知り合う。封建的で閉鎖的な世にありながら、重之介の前衛的で開放的な思想や言動に興味を持ち始めた矢先、紘子は料理屋で藩主の弟・清平従重と出会う。 傍若無人な振る舞いの陰に憂いと優しさを覗かせる従重、器用に距離を詰め紘子の心に踏み込んでくる重之介……彼らが関わり始めた事で、紘子の「過去」も動き出す―― ※この物語の中には、精神的または肉体的に苦痛を与えるといった暴力的表現や残酷な描写、または身体的接触を伴う性的描写が入るエピソードもたまにございます。目安としてはR15指定程度を想定しています。閲覧される方は何とぞご承知おき下さい。 ※表紙はイラストレーターのyuki様にご制作頂きました。無断使用・無断転載などはご遠慮下さい。
読了目安時間:8時間44分
ズヒューン、相手のライフルから発射されたビームが動力源の核融合炉を貫いた。ドカーンという轟音とともにその機体が爆発した。 「野郎!」と仲間の死に激高した彼はその機体を追った。「待て。退け。重力に捕らわれるぞ。」という上官の声は彼の耳には届かなかった。 しばらくすると彼の機体は大気との摩擦で真っ赤に染まった。「しまった。」と彼は思い、引き返そうとしたが強大な重力に逆らうほどの推力は出せない。 機体は崩壊をはじめ、恐怖におののいた彼は「助けてください、少佐!」と叫んだが、通信機能はすでに破壊されていた。 実はこの一文には科学的には正しくない表現が含まれています。 物語だから、フィクションだから、異世界だからで片づけてしまうのはもったいない。 科学的に正しい表現を使うことで、物語に厚みと説得力が出てくるはず。 それに、科学は創作のネタの宝庫と言っても過言ではありません。 「錬金術」など科学そのものです。 科学を知れば物語が生まれてくる。 そんな創作と科学のコラムです。
読了目安時間:6時間6分