作品

 

  • 嫌われ少年魔術師の憂鬱

    敵は運命。武器は小さな身体と微々たる魔力

    13,900

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    2022年1月20日更新

    『正義に信念? そんなもので生きていけるか!』――己の正義と信念を貫いた結果、強力な呪いのせいで子供化(10歳)し、魔力も激減した天才憲兵魔術師エフェルローン(中身26歳)。そんな、運命に弄ばれ、信じる正義にも裏切られた彼が選んだ新しい生き方――それは、「長いものには巻かれ、不正は見て見ぬ振り、平穏無事に日常を送り、生活できる程度の金を稼ぐ」というものだった。 だがそんな、当たり障りのない日常に夢を馳せたのも束の間、かつて天才故に買っていた恨みや嫉妬のせいで、平穏な日常は直ぐに不穏な空気を宿すことに。 そうして始まる、陰湿で狡猾な嫌がらせの日々。 仕舞いには、要人のコネ入庁の新米女憲兵を、「怪我を負わせず、一人前にしろ」と、到底無理な任務まで上から押し付けられる羽目に。 「これが、正義と公正を掲げるお膝元のする事か――?」 エフェルローンはそんな現状に苛立ち、初めは怒りを覚えて反発していたものの、全てが黙殺される現状に、次第に反抗心は萎え、最後には現状を甘受するまでになってしまう。 そして、時々思いだしたようにこう呟く。 「俺の守りたかった正義は……信じていたものは、一体、何だったんだろうなぁ……」、と。 そんな中、与えられる次なる任務。 始めは、「よくある事件」とたかを括って挑むものの、事件に足を踏み入れたが最後。 それは、彼の友人、さらには家族までをも巻き込み、混沌の様相を呈していく。 秘密、陰謀、嫉妬、憎しみ、悲しみ、愛情、友情、裏切り、そして――死。 もう、無関心、他人事を決め込むわけにはいかない。 後戻りも出来ない。 そんな追い詰められた状況に、エフェルローンは本気を出さざるを得なくなる。 とはいえ、本気を出したところで下級魔術師の力などたかが知れているのも事実。 どこまで犯人を追い詰め、何処まで食らい付けるのか。 不安と恐怖に慄きながらも、エフェルローンは小さい体で、最弱の魔法と微々たる魔力、そして、最悪に少ない人脈で、見えない敵に立ち向かう。 大切なものたちの大切なものを、守りたかったものを守り通す為に――。 (ダーク且つシリアス(時にコミカル)な、ファンタジーミステリー(恋愛少々)です。よろしくお願いします(深々))

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:3時間54分

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