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【あらすじ】 100年前、1匹の「謎の生物」が海から顔を覗かせた――。 50年前、20体の銀の槍を持った2本足の生物が海岸からやってきて市街地を襲った。それら海の生物は「インベーダー」と名付けられ、2本足の生物は「サハギン」と呼ばれるようになった。 45年前、国は「防衛省」を設立し、防衛前線を張るため鉄のバリケード「インジゲーター」を作った。 30年前、防衛省は防衛隊員を自衛隊のみから選抜していたが、幅広く有能な人材を集めるため「一般人から」募集を始めた。 20年前、今まで未知であった「深海」に人類初、潜水艦で潜った。 10年前、深海に潜り未知を探索する職業を「冒険職」とし、国は「冒険省」を作った。 5年前、深海の未知を解き明かした冒険者や、新種の生物を討伐した防衛隊員がテレビに露出し瞬く間に「人気職業」へと変わっていった。 そして、現在――。 冒険職が一般就職先になり、人気冒険者ランキングまで出てきた社会。 大衆が恐怖を超え憧れの熱気に呑まれる中、また――あの謎の生物が水面から顔を覗かせた――。 この章は、終煙国家と始雲大陸を繋いで僕が死ぬまでの物語――。
読了目安時間:1時間39分