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主人公藤代優理は私立大学の理工学部に通う学生。彼は生来の不幸体質であり、なにかと苦労の絶えない人生を二十年ほど過ごして今日に至る。そのせいか、彼は人生が退屈で息苦しいものだと思うようになっていた。 梅雨時のある日、彼は携帯と傘を忘れたまま登校してしまう。その日は生憎の大雨で、ずぶ濡れになりながら帰宅するのだが、その道中、彼の行く道の先で女性が倒れているのを見つける。彼女の名は雨弥朝日。みすぼらしい姿の彼女を放っておけず、優理は一旦彼女を自宅アパートに連れ帰った。目を覚ました彼女は発声障害を患うほどに、心身ともに衰弱していた。話を聞けば、彼女は家庭環境が複雑らしく、今はホームレス状態なのだと言う。将来を憂いて涙する彼女を放っておけず、優理は朝日を家政婦のような立場で雇い、しばらく部屋を宿代わりに使わせることに決める。外で働けない彼女のため、優理は二人分の生活費をまかなおうとバイトに精を出すものの、やはり生活は苦しかった。そのことにうすうす気づいていた朝日は自身の秘密を隠しながら水面下で優理を救う手立てを実行していくのだが……
読了目安時間:3時間38分
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【本作はディストピア小説に属する近未来ファンタジー作品です】 貧困により苗字を売られた少年『創』は幼い頃大切な友達を殺された。 『ペスト』に侵されたネズミを喰い死んでいった友の仇をとる為、この腐った世の中に復讐する為、メスの刃を世界へ向ける。 メスを向けた相手が『化け物』だということを『創』はまだ知らない。 中途半端な正義へのアンチテーゼ。 子供たちの無垢な想いが汚い大人を、悪を淘汰する瞬間。どうか見逃さないでください! (表紙は『魅羅ちぇ555』様に、挿絵は『真琴』様と『魅羅ちぇ555』様に描いていただいており全て許可を得たものとなります) 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
読了目安時間:5時間22分
どこか遠くに本当にある場所。オフィーリアという国での群像劇。 古典恋愛風群像劇+雑多ジャンル連作短編です。 本編:王道(定番)の古典恋愛風ストーリー。ちょっぴりダークメルヘン。ラストはハッピーエンドです。 外伝:本編の登場人物達が織りなす連作短編。むしろこっちが本番です。 シリアス、コメディ、ホラーに文学、ヒューマンドラマなどなど。ジャンルごった煮混沌系。 ■更新→別連載「劫波異相見聞録」と本作をあわせて年4回です。(2,5,8,11月末にどちらかを更新します) ■らくがきや小ネタ、グッズなど個人サイトに→http://ophjkm.at-ninja.jp/ ※この作品は、他サイトにも投稿しています。 ★第9回ネット小説大賞二次選考通過作
読了目安時間:7時間22分
楢崎和仁(ならさき かずひと)は愛猫ソラと暮らしているごく普通の28歳社会人。 大規模な地震に巻き込まれ、そのまま剣と魔法のファンタジー溢れる異世界へ… だが女神ティアがドジ?ったお陰で和仁の能力は異世界でも超ド級! 喋るように進化した愛猫ソラを頭に乗せて一緒に異世界へと踏み出した! 愛猫ソラは自由気まま!喋るし空も飛ぶ! でもそんなソラに和仁も親バカ(猫バカ)デレデレだ! 「カズ?うちは美味しいご飯とカズさえいれば文句ないにゃ」 「僕もソラと世界中を旅して悠々自適に暮らしたいなぁ」 巻き込まれ体質のカズは行く場所で様々なイベントに遭遇する。 若返った2人(?)は世界の果てで何を見るのか!?何も見ないのか!? 笑いあり涙ありの異世界ファンタジーにしたいなぁ……
読了目安時間:31時間39分
いつ、誰が言い出したのかは定かでないが、人々の間で囁かれている噂が一つ。 曰く、この世のどこぞに人の一生を見通せる魔女がいるとか。 曰く、その魔女に分からない事はないのだとか。 曰く、その魔女の元へは強く望んだ者しか辿り着けないとか。 曰く、その魔女は誰をも虜にする絶世の美女だとか。 曰く、曰く…… * どの世界にも存在し、どの世界にも属さない狭間の異境ーー朧邸。 魔女が住むと言われているその邸に、ある日瀕死の『少年』がヒトリ流れ着く。全てを失くしていた少年は、美しい魔女に心惹かれるも、彼がこの邸に居られるのは『この傷が癒えるまで』。 いつまでも魔女の側にいたいと願う少年は、毎夜見る夢で過去のカケラを拾い集め、魔女の元に訪れる様々な客たちとの出会いで己が人ならざるものであると気づく。 「主様の傷を癒すためとは言え、主様を此方こなたに留め過ぎた……主様とその世界との繋がりが、縁えにしがもう消えかかっておりんす。 これ以上主様が此方に留まれば、二度と元の世界へは帰れなくなりんしょう」 約束の日。揺れ動く少年の心に気づいた魔女は、究極の選択を突きつける。 「主様が、帰るのを怖いと感じる気持ちも理解できんす。故にわっちは、主様に選択肢を与えんしょう。この切れ端を縁えにしに主様の世界へ帰るかや? 或いは此方に留まり、やがて消えることを選ぶかや?」 これは『運命』を巡る幻想譚。同じ時を過ごせぬ物どもの恋愛譚。 「この世は所詮蝴蝶の夢。合うも不思議、合わぬも不思議。ただ何事もはかない夢の浮世でございんす」 *この作品は純文学×キャラ文芸。二人の人物の視点が三人称と一人称でそれぞれ語られる作風になっております。 *表紙はあさぎかな様にいただいたものです。
読了目安時間:2時間32分