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2021年2月28日更新
魔力や魔術、魔法といった超常現象が今や当たり前となったこの世界で私めは<忌み子>として人々から忌み嫌われておりました。 なにせ私めはそんな世界において決して数は多くない魔力を宿さぬ<無魔力>の異端児なのでございますから。 そんな私はとうとう生きていることすら許されず、次の競売で売れ残ることとなれば公開処刑にて斬首。 ……しかし、それで良いのかもしれません。私めはこの世界における癌の様な存在なのですから。 そして競売当日。何もかもを諦め、死をも受け入れた私めの前に『あのお方』が現れたのです。 「――丁度、妾の召使いを探しておった所じゃわい。ここは景気付けに最低価格の十倍……いいや、ドドンと千倍の金貨百万枚で、其方を買うとするかの!」 <大魔女>アメルダ様。 その方のその一言が私めの全てを変えるキッカケとなったのです。
その出逢いは衝撃的だった、物理的な意味で
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2020年10月11日更新
その少年、長束 広樹(ながつか ひろき)は【返り血の破壊狂《ブラッティー・バーサーカー》】と呼ばれ恐れられた札付きの元ヤン。 そんな彼は、ある時乱闘騒ぎを起こし、大怪我を負うのと同時に高校進学すら危うくなる。 しかし、そんな彼の入学を認める学園が一校だけだった。 その学園は私立聖蘭学園。そこは世界で最も部活が盛んな学園であった。 聖蘭学園にたった一席だけ用意されている特別推薦枠に捻じ込まれた広樹は学園に籍を置き続けるため、そして更生の一環としてある条件を言い渡される。 それは聖蘭学園に通う美少女達の手助け(と言う名の雑用)をするというものであった。 当然面倒だと突っぱねる広樹だったが、そこで彼は柔道の分野においてプロ顔負けの実力を持つ佐々原 恵(ささはら めぐみ)と出逢う。そんな彼女もまた何かしらの問題を抱えているらしく、とあるスランプに陥っていて……。 「長束君! あなたは私にとっての救世主になってくれる人かもしれません! だから、私の持病を治す手助けをして下さいませんか?」 「やなこった! おめぇパニックになったら俺を投げ飛ばそうとすんだもん!」 こうして始まった『投げデレ少女』と『雑用男子』の学園生活、ここに開幕!
2020年7月23日更新
※日常の謎投稿作品となります。2000文字の軽い話となっております。 ※ヘッダー画像は『あさぎ かな@シナリオライター(本業)』(@Chocolat02_1234)様より頂戴致しました。誠に感謝いたします。 僕と部長はどちらも思ったことを言葉にするのは難しい。 だからこそ、喋る時は筆談やメッセージアプリを使う。その様子はきっと周囲の人からすれば『日常の謎』なのかもしれない。 けれどいいじゃないか? 多少手間が増えるだけでお互いに言いたいことを言い合えるんだから。
2020年7月5日更新
※ヘッダー画像は『あさぎ かな@シナリオライター(本業)』(@Chocolat02_1234)様より頂戴致しました。誠に感謝いたします。 人は誰しも自分の声を耳にしたことがあるはずだ。 そんな中、ほぼ全ての人は『これマジで自分の声か!?』と絶望に打ちひしがられたことだろう。 残念ながらそれが……。 まぁその事実を知ったとしても、自分の声を聞きたいとは思えないんだけどね(笑)
2020年6月22日更新
※日常の謎投稿作品となります。 ※ヘッダー画像は『あさぎ かな@シナリオライター(本業)』(@Chocolat02_1234)様より頂戴致しました。誠に感謝いたします。 『なんでテーマパークや映画で出される食べ物や飲み物の値段はバカ高いんスか? まさかぼったくりなんてこと無いっスよね?』 その後輩の言う通り、テーマパーク等で出される飲食物の価格は総じて高い。相場の二~三倍の価格で売られてちゃぼったくられてると考えるのも仕方ないかもしれないね。 ……けれど実はそんなことはないんだ。 『その価格は適正だよ? それについて詳しく説明してあげよう』 こうして語られるのは経済のお話、”機会費用”と”情報の非対称性”についてだ。 この話を聞いて、「テーマパークや映画のご飯はぼったくり!」と叫ぶ人が一人でも減ることを切に願うばかりだね。
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2021年3月6日更新
今から一六〇年前、有害宇宙線により発生した新種の癌が人々を襲い、性染色体〈XX〉から成る女は絶滅した。 男だけの世界となった地上で、唯一の女として自らの出生の謎を探る十六夜司――。 わずか十九歳で日本屈指の大財閥、十六夜グループの総帥となり、幼い頃から主治医として側にいるドクター.刄(レン)と共に、失踪した父、十六夜秀隆の行方を追う。 司は一体、何者なのか。 司の側にいる男、ドクター.刄とは何者なのか。 失踪した十六夜秀隆は何をしていたのか。 柊の口から零れた《イースター》とは何を意味する言葉なのか。 謎ばかりが増え続ける。 そして、全てが明らかになった時……。 ※2012年1月4日~別PN別タイトルで小説家になろうに掲載していたものです。 ※現在はエブリスタ、アルファポリス重複投稿。 ※一部性描写(必要描写です)があります。苦手な方はご注意ください。
2021年3月6日更新
文芸部に所属する佐賀野葵(さがのあおい)は留学生のシノから妙なことを頼まれる。 一冊の本に手書きで小説を書いてくれというものだ。 小説を完成させた日、学校に異世界からの侵略者、魔族(グリデモウス)が現れる。 魔族に襲われ、傷つき、倒れていく生徒たち。 そんなとき、葵の本からひとりの少女が飛び出し、魔族を倒す。少女の名は雛形結(ひながたゆい)。 葵が書いた小説、葵の戦神八姫のキャラクターだった。 葵が小説を書いた本は小説のキャラクターを具現化できる魔導具アンカルネ・イストワール。 魔族への対抗手段を持たない人々は葵を救世主と呼ぶようになる。 魔族の軍勢から人々を守るため、アンカルネ・イストワールから戦姫を喚び出して戦う少年の物語。
2021年3月6日更新
住吉愛翔(すみよしあいと)、華押桜(かおうさくら)、橘楓(たちばなかえで)は、家が近所で親同士も仲が良く、生まれた時から一緒に過ごした幼馴染3人組。愛翔と桜はスポーツに万能で小学生時代はクラスの中心人物だった。楓は楓で明るい性格のインドア派で絵を描くのが得意。そんな3人も中学生になりお互いを異性として意識し始める。そんなタイミングで愛翔が親の都合で海外へ。「待ってて」「待ってる」そんな言葉を交わした3人。高校生になり活発な可愛い少女に成長した桜、明るくおしとやかな美少女となった楓。そんなふたりは度々男子生徒から告白を受けるほどもてるようになっていた。いつメンの一人剣崎勇人(けんざきゆうと)から何度も誘われ楓から止められながら周囲からの圧力もありお試しで付き合ってしまう桜。そんな高校1年の9月に愛翔が帰国して……
あの方に買われ、私めの全てが変わりました