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2021年3月1日更新
黒人の中で一人白人の少年は逆差別といじめを受けて狼男になった。泣くことを禁じられた軍人の息子は目鼻がとれるのっぺらぼうになった——。1940年代、普通の世界で「普通でない」を抱えた青年たちの群像劇。 第1章から第4章まで掲載。 《あらすじ》 満月の夜に怒りで我を失うと狼になり、その狼を殺した人間の肉体を乗っ取り半永久的に生きる狼男たちがいる。1940〜50年代アメリカのNY州ジャマイカ地区にあるユージュアル・レーンという道に出没する殺人鬼もその狼男の一人。彼は人を殺しては別人になり、決してその存在を悟られないまま罪を犯し続けているのだった。そんなサイコパス狼男を追うのが、同じ狼男の運命を背負ったアメリカ人の青年ビル・テイラー(主人公)である。父のように慕っていた恩人ゲインズをその殺人鬼に殺されたビルは、彼から受け継いだ正義感と持ち前の明るさとタフネスでさまざまな困難を乗り越えながらこのシリアルキラーを打倒する。そしてその敵討ちの過程で本作のダークヒーローである同い年ののっぺらぼうの青年中池昇などを仲間にし、彼らと共に成長していく。そんなビル(と昇)の激動の青年期を、複数の登場人物の視点で描く。 ※この物語はフィクションであり、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
2021年2月27日更新
吉川藤次郎。幽霊。昭和19年大阪。戦死してから幽霊として2年間、寡婦となった妻八重とともに暮らす彼は、自分を殺した米兵に恨みを抱くが亡者ゆえそれを晴らせずにいる。そこに飛んで火に入る夏の虫のごとく転がり込んだ米軍捕虜(ビル・テイラー:実は軍人ではない)。アメリカ人全てに逆恨みの彼は千載一遇とばかり妻を洗脳してその捕虜を殺させようと画策する。Unusual Lane第3章。 この物語は、フィクションであり、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
2021年2月3日更新
UNUSUAL LANE第四章はミステリー。昭和20年春、神戸。寺から出るとその身体の部分が「骨灰」になる----そんな寺から一歩も外に出られないという「呪い」をかけられている安則寺の一人息子関口秀作18歳。そんな「砂絵師」でもある彼は、お盆の上で自分の身体の一部でもある灰を使って犯人の顔を浮かび上がらせる特殊技能で探偵をしていたが、ひょんなことから訳ありの赤毛の少年の依頼に基づき、あるバラバラ白骨死体の捜査を開始する。関口秀作、ついに下界へ。彼の呪いは解くことができるのか。思春期から青年期にかけての心の成長、彼の死生観、宗教観、葬式論、色々と内面に迫った筆者にとってもかなり思い入れがある章になりました。 この物語はフィクションであり、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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2020年10月19日更新
1947年アメリカのニューヨーク。音楽を愛する41歳の新聞配達員レイモンドは、ある殺人事件の目撃者として取調べを受けることになる。「確かに私はその人物を目撃した。しかし、私には証言できない重大なワケがある」。そして謎が解けたレイモンドは恐怖のドン底を味わう。----筆者がピクシブで現在進行形で2年前から連載しているUNUSUAL LANE(アンユージュアル・レーン)というシリーズの第二部の序章です。序章だけで単体で楽しめるスタイルなので投稿。 ちなみに載っけておきます。 第一部(全172話)目次 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10396072 第二部目次(連載中) https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12940233
1940年代米国。狼男青年の敵討ち群像劇