神代の時代から綿々と継承されてきた神の力を宿す宝物『神器』。それを手にした者は天地創造の理を解き、死者を蘇らせる力さえも得られると言われている。様々な経緯から『十種神宝』と呼ばれる神器の継承者となった神武時空ら天津女学院の面々は、その計り知れない力に戸惑いながらも正しきことに使おうと決意する。ある日彼女たちの前に不思議な力を持つ謎の転入生:伊邪那美仄が現れる。時空らを翻弄する彼女の目的とは何か。次々と襲いかかる異形を操る者は誰なのか。『神器』をめぐる壮絶な異能力バトルが今始まる!そして最後に待ち受ける衝撃の結末とは!?
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【参加テーマ】お題フリー 彼女いない歴十年のうだつの上がらない大学生のボク。 ある日ひどい夕立に会い、寂れた喫茶店の軒先に雨宿りする。 その時、中から顔を出した少女に半ば強引にお客にされてしまう。 他に客がいないことをいい事に、その少女ーーアユミは向かいの席で弾丸トークを始める。 彼女はこの店の従業員で、マスターが母親だった。 再会を約束させられ、何度か足を運ぶようになったボクは次第に彼女に惹かれていく。 アユミの方もボクの事を悪くは思っていない様子。 気を良くしたボクは、思い切って交際を申し込もうと決意する。 練習を重ね、しどろもどろになりながらもボクは告白に成功する。 だが、なぜか彼女は下を向いて悲しそうな顔をしてしまう。 自分のせいだと動揺するボクに、アユミは衝撃の告白をする。 実は彼女は「男の娘」だった。 気が動転し黙り込んだボクに、アユミは何度も謝罪の言葉を口にした。 騙すつもりは無かった…… あなたに嫌われたくは無かったから……と その姿を見てボクの心の声が問いかける。 お前は彼女が女の子だから好きになったのか、と。 やがて自分が好きになったのは、アユミという人間に対してだと気付く。 ボクは彼女に改めて手を差し伸べ交際を申し込む。 アユミは驚きながらも、満面の笑みでその手をとった。 相思相愛を確認したボクは、彼女から女装の経緯を聞かされる。 家庭環境の影響かと模索するボクに、母親であるマスターの意味ありげな視線が注がれる。 その時ボクの中に、あるひらめきが起こる。 当初から父親のことを語りたがらなかったアユミ…… 母一人子一人だと勝手に思い込んでいたボク…… 実はいないのは父親ではなく、母親の方? じゃあマスターは…… それがアユミが女装に目覚めた本当のきっかけなのでは!? 動揺するボクに、肯定するような眼差しを向けるマスター。 だがボクはすぐさま思い直す。 もはや何があろうと構わない。 そんな事でアユミを好きな気持ちは揺るがないと確信する。 降りしきる雨の中、マスターの優しい眼差しを背に、ボクとアユミは幸せなディナーへと出かけるのだった。
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国内最大の湖「琵琶湖」。そこに開園した湖上テーマパークは「クトゥ君」の愛称を持つ新種の深海魚で人気を博していた。自殺を考えていた俺は、共に死ぬ「道連れ」を探しにこのパークへ足を踏み入れる。そこで水槽に入れられた「クトゥ君」と遭遇した俺は、自ら封印していた過去の記憶と対面することになる。「クトゥ君」とは一体何者なのか。このパークは何のために造られたのか。衝撃の事実がラストで明かされる・・と、こんな感じで物語は進みます。ホラーですが、敢えてドロドロ感は省き、邪神と人間のやり取りを中心に描きました。
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