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飯田陽子、高校1年。 彼女が進学した高校にはバスケ部が無かった。 小学生のとき、父親に連れられて観戦したインターカレッジ(全国大学バスケットボール選手権)で陽子はバスケに魅了される。 しかし、近所にミニバスのチームは無く、中学にもバスケ部が無かったため、バスケ経験者の父親の指導のもと、ひたすら自宅で個人練習に励む日々を過ごしていた。 そして、高校バスケ部デビューの夢が打ち砕かれた陽子は、自らバスケ部創設に動き出す。 正式な部活動としての認可を得る条件は、 ①部員5名以上 ②顧問の先生がいることである。 しかし、創部以上に困難な問題がのしかかる。それは、部を存続していく上で、創部2年以内に全国大会出場を最低条件とした、優秀な成績をおさめなくてはならないというものだった。それが成し遂げられない場合、廃部はまぬがれないという学校理事会側の横暴なルールであった。 「わかりました。私、バスケ部作って試合で勝って、3年間続けます!」 陽子の高校バスケがここから始まる。 青春のすべてをバスケにかける少女たちの物語。
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