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私、現在の名前はパールと申しますの。 これでもピチピチの15歳なのです。 実は……私には前世の記憶がございますの。 前世の私の名前は、桂木真美。 人材業界では結構名前が通った、人材マーケティングの専門家だったのです。 【メス猟犬】というあだ名もついておりました。 ここら辺の由来については、その内説明させていただくとして……。 実はお恥ずかしながら、ちょっと仕事に夢中になりすぎまして、あっという間に過労死でぽっくり……からの、パールとして転生してしまっていたのです。 しかもこの世界は、私がこっそり嗜んでいた「乙女ゲーム」にそっくりなのです 。 私が桂木真美としての記憶を取り戻すことができたのは、実はほんの数日前。 せめて……あと1週間早く、記憶を取り戻すことができておりましたら……。 こんな、クソしょうもない、ダメ職場……クソ神官様なんかに私の有能なスキルを消耗させることなどなかったというのに。 長々と、失礼いたしました。 このお話は、本当は有能なのに哀れにもアホな神官様の下僕として、生まれ変わってしまった私が、下剋上して転職神官として、この世界に革命を起こす……というお話でございます。 もし、皆様。 仕事について、人生について、上司について、部下について思うことがございましたら、ぜひ一緒に「ざまぁ」しませんか? お任せください。 何故なら私は、優秀なキャリアマーケターだったのですから。 きっと、あなた方のお役にも立てることでしょう。 え? 恋愛……ですか? この仕事柄、人と出会うことは多いですが……。 そうですね……。 もし楽しむ余裕があれば……考えてみたいですね。 パール転職エージェント(仮)より
読了目安時間:4分
とある弱小魔術師が国を支えるために採用試験を受けたら、殺戮ゲームに巻き込まれました
弱小のスキルって見方変えると最強ですよね
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異世界ファンタジー
短編
1話
26,497字
2021年5月31日更新
信じられますか?全く予想もしていなかった方法で、瞬きすることすら許されずに命を刈り取られているという事実を…… ここは、自然の四大元素を魔術として操ることができるようになった世界。初心者魔術師スノウは、王都を彷徨っていた。 王宮に支えることができる特別な職「専属魔術師」の選抜試験が開かれることになっており、スノウはそれに参加するために訪れたのだった。 道に迷ったスノウは、瞬間移動の魔術を使おうとするが、失敗してしまう。その時、助けてくれたのが全身をターバンとマントで覆った謎の男。 男は「高等魔術を使うな」とスノウに警告をして……? 才能とは何か。 国のためとは何か。 犠牲とは何か。 その答えの1つが、ここにあります。
読了目安時間:53分