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【第1章・黒に染まったスライム】 死にたがりの竜幸は、ある深夜の歩道橋で奇妙なクマのお面を被った大きい青年、八王丸と不思議な出会いを果たすが咄嗟に逃げてしまう。それから数日後、ふたたび自殺を図ろうとする竜幸を偶然その場にいた八王丸が止める。自殺をいきなり止められた竜幸は八王丸をストーカーだと勘違いし誤解だと説明する八王丸。そんな偶然にも二人が再会した場所で剣を持った危険な存在が乱入することになるのだが…。 ※★があるお話は挿絵アリです。 ※同名でTwitterもやっています()
読了目安時間:50分
◆そこは狂った科学者らの城──。 日常から隔絶された"地下実験室"に長い間閉じこめられ、日々痛ましい実験を受けさせられていた疑問の絶えない少年"結月(ゆづき)"には過去の記憶が一切なかった。 そんなある日、とある科学者の手によって見ず知らずの他人の心臓を勝手に移植される事となってしまい、どこか容姿は似つつも自分とは真逆の激しい感情を持つ"幽々(ゆうゆう)"を内に宿し”地下実験室”の脱獄を決意する。/ ※完結済 ※★付きの話は挿絵有 ※Twitterでは、キャライラストや本編外イラストもアップしています。
読了目安時間:1時間19分
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魔神が白き英雄によって討たれてから二千年が過ぎた世界。 白き英雄を崇める白炎教会によって超常の力は弾圧され、あらゆる魔性の存在は悪とされていた。 社会を脅かす魔性の存在と、それらから人々を守る白炎教会。 長きにわたる善と悪の戦いだと、世間は信じて疑わない。 所詮は他人事。自分たちが血を流すことにならなければ、世界は平和だと信じていられる。 盲信することを選び、思考を放棄した人々は気がつかない。 悪と決めつけられ、生存権を奪われた魔女や魔術師、異形の者たちの叫びに。 生きるための戦いを余儀なくされた者たちは爪を研ぎ、抗い続ける。 世界から排斥された者たちの行きつく先とは——。 紛い物の英雄譚、ここに開幕! ※毎週月曜更新予定です。→仕事が忙しいため、しばらくの間は隔週月曜更新とさせて頂きます。(2023/3末まで予定)
読了目安時間:7時間35分
人見知りの中年作家・小槻健司は、年中自宅に引きこもって小説を書くだけの生活を送っている。彼にとって「作家」は職業というより、もはや生き方といえた。 ある日、「たまには......」というほどの気持ちで外に出てカフェに入った彼に、大学生の野上萌が声をかける。偶然にも彼女は作家・小槻健司の大ファンだった。健司は咄嗟に自分の正体を隠すが、自作の小説を読んでほしいという萌の強引な頼みを断れずにUSBメモリを受け取る。 萌との関わりを億劫に感じながら、「実は作家・小槻健司その人である」という秘密を守ろうとする度に意外な一面を発揮する健司......。 唯一の親友であり恩人でもある玉置恭介、その息子の幸一など、周りの人々を秘密保持のために巻き込みつつ、彼は人生のターニングポイントを迎える。 書くこと以外には趣味も楽しみもない、ある意味で人生の終局までを見通せてしまっているような男が、一つの出会いをきっかけにして過去と向き合い、新たな境地に挑んでいく。そして秘密に関わる人々もまた、各々の置かれた立場で人生を懸命に生きていく。 互いに影響し合いながらそれぞれの失敗、苦手、弱み、課題、壁に立ち向かい、答えを探していくヒューマンドラマ。 ※※ 2022年12月17日 三人称と一人称を織り交ぜて書いていた箇所について、三人称で登場人物の心理やセリフを代弁するという形に全面修正しました。字数を抑えるために十分に描写ができていなかった箇所についても加筆しました。
読了目安時間:14時間7分