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初めまして、どこにでもいるかもしれないただのカエルでございます。ちょっとずつ色々書き中です。

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  • イザベラ・サイードのカーラン日記

    旅はカーランと共に

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    2021年11月21日更新

    天空暦2801年。この年から、カーラン歌人であるイザベラ・サイード(2774ー2832年)は『カーラン日記』と呼ばれる日記を書きはじめた。この日記は2801年4月からはじまり、彼女が不慮の事故で亡くなる2832年10月まで絶えることなく書き続けられた。彼女の死後、幼馴染であり、『カーラン日記』作成に重要な役割を果たした人物でもある魔香商のソフィア・ブランカ(2774ー2843年)が数年間保管をしていたもののようであるが、後、2835年にラナリー天空国カーラン協会付属カーラン図書館に一括で寄贈された。このことについては、長年、サイードのカーラン集編集に携わったエルマ・コートヴォール(2772ー2869年)の力添えが大きかったものと思われる。 内容は、サイードの幼馴染であるソフィア・ブランカの行商の旅に同行した際の旅の見聞録と、そこで導き出されたカーランのメモによって構成されている。 ブランカの旅は2ヶ月から3ヶ月で一区切りが付けられる類のものであり、これが年に3回から4回行われたことが、サイードの『カーラン日記』から伺われる。 『カーラン日記』の1つ1つの記述は非常に短い。恐らく、旅の途中でカーランを作成する動機となった風景についてメモをしたものの集まりと考えるのが妥当であろう。ただ、その中には今から200年ほど前の街の様子や人々の生活風景、あるいは名所などの文化に関わる記述やそれに対するサイードの感想などが多く記されており、今を生きる我々に貴重な情報を提供してくれているのである。 ※表紙イラストはkarm0t様(@karm0)に描いていただきました。

    読了目安時間:48分

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  • 水神伴侶と最後の恋を

    最後の恋を願ったら夫婦になってた

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    2021年5月30日更新

    最後に、素敵な恋がしたかった。 世を儚んで龍が淵の滝壺に身を投げた、 アラサー女子の深琴(みこと)。 飲み込まれる寸前に零した未練に応える声があった。 「──その願い、聞き届けた」 目覚めてみれば水底に佇む薄暗い日本家屋。 周りは水に囲まれて魚群が泳いで通り過ぎた。 どうやら身を投げた龍が淵川の川底らしい。 其処にいたのはおかっぱ頭の美少女、水希と、 色素の薄い髪をした美青年、雨竜。 目覚めた場所は水神さまの住まう宮。 身投げを人身御供と間違われ、未練は願いと捉えられ、 水神の雨竜と夫婦になったと言われて……!? 人とでさえ上手く関われないのに、 神様相手にどうして良いか判らない。 人の世には戻れなくても構わないし、 未練はないと思っていた。 だけど目的のためとはいえいっぱいに愛されて 温かさを知ってしまった。 零した想いが未練なら、 最後の恋をすればこの身はどうなるのだろう。 寂れ、社もない水神に供物はなく、 後はただ朽ちるに任せるだけの旧い命。 身勝手な振る舞いで其処に座す者を引きずりおろせば、 空席を許さぬ後継にその座を指され座り続けた。 いつか来る終焉を待ち望んでいたはずなのに、 最後の華と愛でる内に先を望むようになる。 永遠を望むなど赦されるはずもないのに。 願ったのは永く苛む苦渋と悔恨。 針のむしろに座らせ見張る。 その罪咎から目を背けさせないために。 向けられた情は深く、慈しまれ、 望んだものとは少しばかり形を変えたそれに 包まれたのが事実ならば。 己が罪の深さは測れるものか。 静かな水底でとりあえずの生活を始めるものの、 三者三様に想いを秘めて、巻いた渦の向かう先には何があるのか。 見守って頂ければこれ幸い ※カクヨム様でも公開中です

    読了目安時間:6時間27分

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  • イヴンチュアの続き達

    童話×現代のはずです。

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    2020年3月23日更新

    童話の物語は現実だった。ただそれを知るのはほんのわずかの人々。 登場人物と書き手。 書き手達は現実を書いたが誰にも信じてもらえず人々に空想だ虚言癖だと相手にされる筈も無い。 そこで彼らはそれらを『童話』として世間へ広めた。 そのおかげで登場人物達は息を潜めることが普通となった。 そんな彼らの何百年後の物語。

    読了目安時間:13分

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