『私の人生は、旅とと共にあったと、思う』 三十歳を迎えた遊乃(ユノ)は恩返しの旅に出る。 今まで出会った人、衝突した人、お世話になった人。私はこれから、二度と会えなくなるのだから。 だから、後悔の無いように全てを振り返る。親切にしてくれたコンビニ店員、農家のおかあさん、近所の麻雀好きのおじさん、通りすがりの学生、冷えた麦茶の氷とグラスがぶつかる音、家のドアの取っ手の触感、海の潮風、些細な事も含めて全てを振り返る旅。 これが、今の私の現状であり、三十歳を迎えた私の、愚者の旅。 旅の途中、バイク乗りの青年龍朗(タツロウ)と遊乃は出会う。 縁がありバイクに乗せて貰う事になった遊乃は龍朗に誘拐すると宣言され、共に旅をする事となる。 互いに言えぬ秘密を抱えたまま、旅を続けた先で世界から忘れ去られていく遊乃。 彼女の秘密を知った龍朗は「消去」から遊乃を救う為に、思わぬ行動に出て――。 そして彼女が旅路の果てに見つけるモノとは――。 Illustr 六月のjuly

※お時間ある方は7話まで読んでみてください 7月末までの公開となります。 15歳の春、製薬会社で働く母は亡くなった。 揉み合いの末に刺殺されたが母は心神喪失状態とされ 揉み合いになった男、佐藤紘一(サトウコウイチ)は正当防衛が認められ無罪と判決が下る。 不可解な謎が残ったまま10年が過ぎた。 出版社に勤めている水咲千乃(ミズザキユキノ)はその立場を使い再び一から調べ始めた。 書庫に残された書きかけの記事と資料を元に殺害の犯人佐藤を追い詰めていくが、それはただの始まりに過ぎなかった。 加速する復讐、動き出す巨大な勢力。 浮かび上がる謎、製薬会社の闇、操られた裁判、検死結果、死因、過去。 母は、亡くなった後も二度三度と殺された。 ー私は必ず真実を照らしてみせるー 驚愕のラストまであと少し 最後までお読み頂ければ幸いです。 またコメントなど頂けると今後の糧となります。よろしくお願いします。 Illust : kei

高校二年生を迎えたオオカミ少年 狼 一成(ラァン イッセイ）は考えていた。 幼い時、オオカミであるが故に傷付けたあの子にどうして謝れなかったのかと。 そして、自由を渇望したのはいつからだったか。 一成の家には妙な家訓があった。その意味は理解してたが、家と学校の往復の毎日にはうんざりしていた。 そして一成は原風景広がる田舎町からある日東京へ家出を決行する。 そこで出会う奇妙で癖の強い女性、カリンに連れられ向かった先はラブホテルの跡地だった。 飛永(ひえい)を紹介されてラブホテルで住み込みでアルバイトをする事となる。 そして群れを成す三人の行く末とは。 若さゆえに衝突もあったが、絆を深めていく三人。 だが事態は急激に思わぬ方向へ――。 一匹オオカミ達の孤独を流すヒューマンドラマ。 恋のカタチとはーー？ 孤独とはーー？ そして三人はそれぞれの答えを見つける。 Illust 六月のjuly

断罪のマキャベリズム外伝

ある日起きると槇原双喜は知らない部屋にいた。 起きた瞬間、胸に感じる重み。恐る恐る確認すると二つの富士がそびえていた。 海外セレブに憧れる十代の魔法少女と 飲んだくれ三十代のオジリーマンが 入れ替わるハプニングストーリー！ 支離滅裂な生活が今始まるーーーー！！